F1カタールGP:角田裕毅とセルジオ・ペレスにスプリント予選の件で戒告処分
角田裕毅とセルジオ・ペレスは、2024年F1 カタールGPのスプリント予選での件でFIAスチュワードから戒告処分だけで済んだ。

スプリント予選を16番手と17番手で決勝レースを迎えたセルジオ・ペレスと角田裕毅は、レースディレクターのルイ・マルケスが指示した、コース上でのセーフティカー通過後の最短時間を守らなかったとして、スチュワードに呼び出された。

ルイ・マルケスは、フライングラップ中ではない場合、2つのセーフティカーラインの間では1分40秒のラップタイムを下回るようドライバーに指示しており、合計17人のドライバーがこの指示に従わなかったとしてフラッグが振られた。

ニコ・ヒュルケンベルグ、フェルナンド・アロンソ、エステバン・オコンの3名だけは指示違反と判断されなかったが、セルジオ・ペレスと角田裕毅の2名だけが呼び出され、土曜日の現地時間14:00にスチュワードの出席を命じられた。

セルジオ・ペレスにとっては今シーズン初の戒告処分であり、角田裕毅にとっては2度目である。

角田裕毅 カタールGP F1

決定の理由
スチュワードはペレスと角田裕毅に戒告処分を下した理由を説明した。

セルジオ・ペレスの公式FIA決定文書によると「11番マシンのドライバーは、他のマシンを妨害しないことに集中し、前のマシンとの距離を維持しようとしていたと述べた。スポーツ上のポテンシャルについて質問された際、彼はタイヤが最適温度に達していなかったため、まったく逆のことが起こっていたと述べた。スチュワードは、この説明を受け入れた」と説明。

「スチュワードは、レースディレクターのメモが、イベントの“安全かつ秩序ある”運営のために、国際スポーティングコード第12.2.1条i)項に従って発行されたことを確認した。このケースでは、危険または無秩序な行為(不必要な妨害など)の証拠はないが、SC2からSC1までの時間遵守の失敗により違反が発生したため、ドライブの戒告というペナルティが課せられる。」

角田裕毅については、「22号車のドライバーはデルタを維持しようとしていたと述べ、実際に最終コーナー手前ではデルタより2秒遅いペースで走行していたが、他のマシンを追い越させるためにペースを落とした。チーム代表は、SC2からSC1までの時間が昨年より6秒も遅かったことを指摘した。しかしながら、スチュワードはドライバーは最終コーナーに到達する前にギャップを縮めることが可能であったと判断した」

「スチュワードは、レースディレクターのメモがイベントの(安全かつ秩序ある)運営のために国際スポーティングコード第12.2.1条i)に従って発行されたことを確認した。このケースでは、危険または無秩序な行為(不必要な妨害など)の証拠はないが、SC2からSC1までの時間遵守の失敗により違反が発生したため、運転に対する戒告のペナルティが課せられる」

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カテゴリー: F1 / F1カタールGP / セルジオ・ペレス / 角田裕毅