F1カタールGP 決勝:持ちタイヤ数&中古タイヤの走行可能周回数
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ロサイル・インターナショナル・サーキットでの走行では、「ピラミッド」縁石との干渉によって20周ほど使用されたタイヤには「トッピングコンパウンドとカーカスコード間のサイドウォールの剥離」の兆候があることが判明した。
セーフティカーが介入した19周のスプリントレースでもその兆候が見られたため、FIA(国際自動車連盟)とピレリは、1スティントの新品タイヤでの最大周回数を18周に制限。
さらにそれぞれの中古タイヤの残り使用可能周回数も算出した。
マックス・フェルスタッペンを例に挙げると新品ハード(18周)×1、新品ミディアム(18周)×1、中古ミディアム(17周)×2、中古ソフト(18周含む)×6が残っている。
スプリントで19周持たなかったソフトタイヤの減りの早さ、ハードタイヤのスイッチが入る遅さと持久性が不要となる18周の制限を考慮すれば、ミディアムでの3スティントとソフトでのスプリントという組み合わせが理想となるはずだ。
角田裕毅は新品ミディアムが2セット残っているものの、中古ミディアムがなく、他のドライバーの動向を見ながら、残りの2スティントでそれぞれ2セット残っている新品ハードもしくは新品ソフトのどう使っていくかが戦略上の注目ポイントとなりそうだ。
また、スプリントで見られたようにセーフティカーが入る可能性も高く、この周回数制限は運も大きな要素になってくるだろう。
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カテゴリー: F1 / F1カタールGP / ピレリ