ポルシェ、WECおよびIMSAに参戦するLMDh車両『963』を披露
ポルシェ・モータースポーツは、WEC(FIA 世界耐久選手権)およびIMSAスポーツカー選手権に参戦するLMDh車両『963』をお披露目した。

伝統的な赤、白、黒のカラーリングされたポルシェ 963は、6月24日(金)に開催されたグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで公式に公開された。

ポルシェ 963は、WECシーズの最終戦バーレーン8時間レースにて、レギュレーションで許可されている「非競争的」な出場でオントラックデビューを果たします。

2023年に向けて、ポルシェは4台の963を準備しており、LMDh仕様のプロトタイプは、それぞれWECのハイパーカークラスとIMSAウェザーテックスポーツカー選手権のGTPクラスの両方で2台ずつフルタイムで参戦する計画となっている。

2つのチャンピオンシップで4大の963を共有するために選ばれたドライバーには、ポルシェのWEC LMGTE Proラインナップであるケビン・エストレ、ミカエル・クリステンセン、ローレンス・ヴァントール、ル・マン24時間レースで3回優勝し、元ポルシェLMP1ドライバーのアンドレロッテラー、マット・キャンベル、マシュー・ジャミネットに加え、ペンスキー・モータースポーツのLMP2デイン・キャメロンとフェリペ・ナッセが務める。

WECに関しては、ドイツのマンハイムにある施設で運営され、ベルン・ハルトデマーがゼネラルマネージャー、フランシス・シャンモがチームマネージャーとして主導する。

ポルシェ 963のシャーシは、カナダのハイテク企業Multimaticから供給される。4.6リッターV8バイターボのエンジンは、ハイブリッドロードカーであるポルシェ 918スパイダーをベースにしており、そのDNAは、2005年から2008年にアメリカン ル・ルマンで大成功を収めチーム・ペンスキーが運営するRSスパイダー LMP2カーに由来する。また、ボッシュ、ウィリアムズ・アドバンスト・エンジニアリング、Xracが、ハイブリッドシステムの標準コンポーネントを提供する。

「2022年前半の4,900マイルを走り込んだ後、我々は非常に良い道を進んでいますが、来シーズンが始まる前にまだやるべきことがある」とポルシェ・モータースポーツのバイスプレジデントを務めるトーマス・ローデンバッハは述べた。

「我々の新しいポルシェ963は、917、935、956、962、919などの伝説的なモデルの遺産を引き継いでいる」

「テクノロジーに関して、我々は適切な立場に立つことができると確信している。また、我々は多くのメーカーとさまざまなコンセプトの間のスリリングな競争で勝利を収めるために関連するチーム構造を作成している」

Porsche 963

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カテゴリー: F1 / ポルシェ / WEC (FIA世界耐久選手権) / IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権