ピレリ、タイヤ選択への批判に反論 「F1側からの要請に従っただけ」 / 70周年記念GP
ピレリは、今週末のF1 70周年記念GPのタイヤ選択への批判に反論。F1側から要請されたものだと主張した。

F1は同サーキットでの2戦目が最初のレースの焼き直しになることを防ぐべく、シルバーストンでの2連戦では異なるタイヤコンパンドを導入。先週、ピレリは最も硬いタイヤであるC1、C2、C3を持ち込んだが、今週はC2、C3、C4と全体的に一段階柔らいコンパウンドを持ち込んでいる。

だが、ソフトタイヤとして選択されたC4はレース用としては使えず、予選でもQ2ではマックス・フェルスタッペンがハードで突破。Q3でもメルセデスの2台はミディアムで最速タイムをマークしている。

レッドブル・ホンダのアレクサンダー・アルボンは「ピレリの選択は素晴らしいものではないと思う」とコメント。

「タイヤは速くない。このサーキットには柔らかすぎる。他のみんながなんていうか聞いてみたいけど、今日はソフトよりもメディアの方が速かったと思う」

加えて、今季はルールが変更され、ドライバーのタイヤ数は固定されている(ソフト8、ミディアム3、ハード2)。そのため、各チームは決勝で耐久性のあるタイヤが不足することを恐れて、プラクティスセッションの大部分をソフトで走った。

これを予測して、チームは主にソフトタイヤを走らせた。初日にソフトタイヤしか走らせなかったマクラーレンのカルロス・サインツは「ミディアムとハードを節約して週末の後半に備え、何がベストかを本当に理解するために金曜日全体でソフトタイヤを走らせることを決断した」とコメント。

「現在、僕たちのマシンは最も柔らかいタイヤレンジで少し苦労しているので、何ができるか、何を学べるかを見極め、そこから週末に向けて確実に正しい判断をできるようにした」

アレクサンダー・アルボンは、この状態は戦略の変化を妨げるかもしれないと考えている。

「問題は、週末に必要なミディアムとハードが足りないことだ。戦略的に少し行き詰まっている」とアレクサンダー・アルボンは語った。

また、先週末のF1イギリスGPではレース終了間際に3台の左フロントタイヤ(ハード=今週のミディアム)が相次いでバーストするというアクシデントが発生。決勝での耐久性に懸念の声が挙がっている。
だが、ピレリのF1責任者を務めるマリオ・イゾラは、70周年記念GPのタイヤ選択はピレリが行ったものではなく、F1側だと指摘する。

「ドライバーからのコメントは理解している」とマリオ・イゾラは語る。

「彼らはタイヤをプッシュしたい。彼らはタイヤを管理したくはない」

「この決定はピレリの決定ではなく、ショーを盛り上げ、最初のレースと2番目のレースで異なるものを作るためにFIAとFOMから寄せられた要請だった」

マリオ・イゾラは、今年初めにレッドブル・リングのダブルヘッダーで行わた第2レースのために、最も柔らかいタイヤを用意するよう求められていたことも明かした。

「オーストリアの場合、C3、C4、C5を提供するように要請されたが、要求が非常に遅れたため、異なるタイヤを提供することはでなかった」

今週末のC2、C3、C4の選択は、チームにタイヤ管理に課題を提示する。

「C4(ソフト)はレース用タイヤではないと思う」とマリオ・イゾラは考えており、すべてのタイヤで予想される短い寿命は、1ストップ戦略を「ほとんど不可能」にするはずだと語った。

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カテゴリー: F1 / ピレリ / F1イギリスGP