角田裕毅からレッドブルF1シート奪還は「考えていない」とリアム・ローソン
リアム・ローソン(レーシングブルズ)は、2026年のレッドブル復帰の可能性については意識しておらず、浮き沈みの激しい2025年シーズンを経て、一貫性を高めることに集中していると語った。

ニュージーランド出身のローソンは、今年序盤にF1で最も注目度の高いシートのひとつであるレッドブルに昇格。前年末にセルジオ・ペレスが離脱した後、マックス・フェルスタッペンのチームメイトとして起用された。

この昇格は、2023年と2024年にジュニアチームで代役を務めて好印象を残したローソンへの強い信頼の表れと見られていた。

しかし、この昇格はわずか2戦で終了。序盤2レースで下位に沈んだ後、レッドブルは方針転換し、ローソンをレーシングブルズに戻し、代わって角田裕毅を昇格させた。

レーシングブルズ復帰後、ローソンはオーストリアGPでのキャリア最高位6位を含む安定した走りで計20ポイントを獲得。これはルーキーのチームメイト、アイザック・ハジャーにわずか2ポイント差まで迫り、レッドブル昇格後わずか10ポイントの角田裕毅を大きく上回っている。

それでも、元チームメイトの成績や将来を巡る憶測が高まる中で、ローソンは自身の来季シートに関する話題を避けた。

「正直、将来については考えていない。今年は本当に忙しかったので、それどころじゃない」とローソンはPlanetF1.comに語った。

「いいレースを重ねることに集中している。最近いくつかはできたけど、12戦で3回じゃ全然足りない。もっとこういうレースを増やしていきたい。そうすれば、おのずと見えてくるはずだ」

ローソンは前戦F1ハンガリーGPで8位に入り、レッドブル陣営の中で最上位となった。フェルスタッペン(9位)を抑えてのフィニッシュでもあった。

角田裕毅 レッドブル F1 リアム・ローソン

また、レッドブルでの2戦は、フェルスタッペンの精密さとパフォーマンスを間近で見る貴重な機会だったとしつつも、期間の短さから得られたものは限られたと振り返った。

「マックスがやっていることを細部まで見られる機会にとてもワクワクしていた」とローソンはRacingNews365.comに語った。

「今はチーム間でも多くのデータが共有されていて、それはかなりシンプルなものだけど、ドライバーにとっては重要な情報なんだ。速度トレース、ブレーキポイント、スロットルの使い方、ギヤ選択といった基本的なデータで、コーナーへのアプローチを比較できる」

「でもチーム間では得られない細かい部分を知りたかった。ただ、2週末だけじゃあまり多くを得るのは難しかった」

ローソンはレッドブルでの2戦で、オーストラリアGPはリタイア、中国GPは12位に終わっている。一方でフェルスタッペンはそれぞれ2位と4位だった。

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カテゴリー: F1 / リアム・ローソン / レッドブル・レーシング / ビザ・キャッシュアップRB