グランツーリスモ6
グランツーリスモ6の発売記念イベントがスペイン・ロンダで行なわれた。グランツーリスモ6は、PlayStation3専用ソフトウェアとして、12月5日に日本国内で発売される。

イベントの舞台となったロンダは、グランツーリスモ6のフォトステージとして新しく加わった美しい古都。街のあちこちにはグランツーリスモ6のテーマカラーである青いデコレーションが各所に施され、中心部の歴史的な通りを「Paseo de Kazunori Yamauchi(山内一典通り)とする命名式が行われるなど、町をあげての歓迎に包まれた。

「グランツーリスモ」シリーズプロデューサー山内一典によるプレゼンテーションでは、ビジョン・グランツーリスモの最新情報、BMW M4 クーペとレッドブルX2014シリーズといった新要素も交えてゲームの全貌が公開された。

バラエティに富んだ収録車種
収録車種は1,200台を超えた。人気のヒストリックカーやロードカーはもちろん、世界のGTカーレースの主役となったFIA GT3カテゴリーのマシンをはじめ、LMP、WRCそしてNASCARなど、誰もがドライビングしたくなる注目車種が多数収録される。更にグランツーリスモ6では月面探査車までもが収録され、アポロ15号のミッションを辿る月面でのスペシャルイベントに挑戦することができる。

世界の有名サーキット
37ロケーション、100レイアウトを収録。アスカリ フルトラック、マウントパノラマ、シルバーストン、ブランズ・ハッチ、グッドウッド ヒルクライム、ウィロースプリングス レースウェイ、マッターホルンの新規収録に加え、オリジナルのグランツーリスモ・アリーナの登場や人気のアプリコットヒル・レースウェイも復活する。

進化するオンライン機能
ゲーム内のオープンロビーでは、ネットワーク上のルームに集まった世界中のプレイヤー間でオンライン対戦やコミュニケーションを楽しる。また、公式のシーズナルイベントも発売初日から開始。今後のアップデートでは、モバイルデバイスにも対応したコミュニティ機能も登場する。

最新のテクノロジー
横浜ゴムとKWオートモーティブとの提携を通じた新しい挙動。CFD(数値流体力学)導入によるエアロダイナミクスの進化、次世代3Dレンダリング技術である適応型テセレーション、前作から50倍に拡大されたHDRダイナミックレンジなど、最高のドライブ体験のためのテクノロジーを集結させた。

新しいユーザーインタフェース
ゲームの起点となるマイホーム画面を中心に全面刷新し、必要な機能が簡単に、すばやく探せるようになった。各画面への切り替え所要時間も前作に比べて大幅に短縮されている。

オンラインアップデートによる拡張
発売後のアップデートにより、新しいコース、クルマ、機能の追加が随時行われる。

ビジョン・グランツーリスモ
28社の世界的な企業が「グランツーリスモ」15周年のためにオリジナルの一台をデザインする夢のプロジェクト。約一年間を通して各社のクルマが『グランツーリスモ6』内に順次配信され、試乗可能になります。既にメルセデス・ベンツが手がけた「メルセデス・ベンツAMG ビジョン・グランツーリスモ」のフルスケールモデルが11月に公開されたが、今回の発表では山内一典により、新たな参加ブランドやコンセプトスケッチが公開された。最新の参加メーカーはアルファロメオ、アルピーヌ、アストンマーティン、アウディ、ベルトーネ、BMW、ダイハツ、フォード、GM、ヒュンダイ、ホンダ、インフィニティ、イタルデザイン、ジョーダン、ランボルギーニ、レクサス、マツダ、メルセデス・ベンツ、三菱、ナイキ、日産、プジョー、スバル、SRT(クライスラー)、テスラ、トヨタ、フォルクスワーゲン、ザガートとなる。

GTアカデミー
2008年に日産自動車とのコラボレーションで始まった本プロジェクトは、「グランツーリスモ」ユーザーの中からレースの才能を発掘し、プロドライバーに育成してきた。プログラムの成功を象徴するかのごとく、今回のイベントには2人のウィナーが戦いの現場から駆け付けた。海外での日産のテストドライブをこなして母国の土を踏んだのは初代チャンピオンのルーカス・オルドネス。2011年ヨーロッパチャンピオンのウルフガング・ライプ選手は世界耐久選手権を終えて参加した。

BMW M4 クーペ
カモフラージュされたBMW M4 クーペのプロダクトモデルが、今回のイベントにあわせてロンダとアスカリ フルトラックに登場した。これまでコンセプトカーとしてしか発表されていなかったこの衝撃的な一台は、2014年に発売される。BMWとのコラボレーションにより「グランツーリスモ」は開発中のクルマへの取材を特別に許可され、『グランツーリスモ6』の中に詳細に再現にする準備を進めてきた。現実のBMW M4 クーペの最初のアンヴェイルと同時に、ゲーム内でバーチャル試乗が可能になる予定。

山内一典の (「グランツーリスモ」シリーズプロデューサー)
この15年間の道のりを振り返ると感慨深いものがありますが、まだまだゴールに辿り着けたとはいえません。リアリティの限界に挑戦し、世界中のクルマファンを惹きつける新しいタイプのレースゲームを開発しよう、という思いから『グランツーリスモ』はスタートしました。本シリーズが自動車業界における評価をいただけるようになったことを糧に、最新作『グランツーリスモ6』のようなゲームを通して、これからもレースゲームというジャンルの可能性を広げていきたいと考えています。



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カテゴリー: F1 / F1関連