2009年F1シーズンの開幕は波乱含み
2009年のF1開幕戦オーストラリアGPに関して、バーニー・エクレストンとチームの間でボイコット騒動があったようだ。

報じられたところでは、収益の未払いを巡って議論となり、ルノーのフラビオ・ブリアトーレとマクラーレンのロン・デニスがバーニー・エクレストンに対して、マシンや機材をメルボルンへ送らないと脅しにかかったという。この騒動にはフェラーリも関わっていた可能性があるとされる。

最終的には全てのマシンがメルボルンに到着したが、オーストラリアGPのプロモーターであるロン・ウォーカーは、この対立があったことを認めている。

「現状は非常に深刻だが、29日(日)には良識が勝ると思っている。チームとFIAとの間で明確な理解が得られるはずだ。バーニー(エクレストン)が解決を指揮することになるだろう。これまで何年もそうやってきたようにね」

オーストラリアのFIA委員であるゲイリー・コネリーもボイコットを否定。

「ボイコットはチームにとって自殺行為だ。彼らにはスポンサーシップ契約がある。単に怒っているからといって、テレビ視聴率から得られる大きな効果を失うことはできないはずだ。スポンサーとの間でそういった契約もあることだろう」

バーニー・エクレストンによると、ボイコット案が飛び出した会談にはトヨタのジョン・ハウエットもいたという。報道によれば、エクレストンはコンコルド協定にサインさえすれば約束していた金額を支払うと提案した模様。しかし、依然として商業的覚書であるコンコルド協定は締結されていない。

「フラビオ(ブリアトーレ)がボイコットを示唆したとき、かわいそうなジョン(ハウエット)は少し困惑した感じで座っていたよ。」

「フラビオはロン・デニスの援護を受けていた。彼ら2人が(開幕戦に)行かないのであれば、FOTA全体が行かないという発言まで飛び出したんだ」

「だから私は、チャーター便をキャンセルすべきだと言ったんだ。飛行機をチャーターするのには巨額がかかるし、キャンセルするのも同じくらいかかるからな」

すでに全チームがメルボルン入りしているわけだが、エクレストンからチームに対する分配金はいまだ支払われていないようだ。

資産家としても知られるエクレストンは、ボイコットという厳しいビジネス戦略にも対応できると語っている。しかし、実際に行動に移されない際には不満さえ感じるとも述べているのだ。

「もし、彼ら私に銃を突き付けるのであれば、彼らは引き金を引いたほうがいい。だが、銃に弾が入っているか確認しなければいけない。もし外した場合、彼らがどうなるかは分かるだろう」

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カテゴリー: F1 / F1関連 / F1オーストラリアGP