エイドリアン・ニューウェイ「一番の悩みの種はホンダF1との問題解決」

さらにニューウェイは、自身がこれまで担ってきた技術責任者としての役割に加え、チーム全体を統括する立場となったことで、業務の幅が大きく広がり、開発業務への影響も出ていると明かした。
レッドブル時代と重なる構造的課題
ニューウェイは現在のアストンマーティンについて、かつてレッドブル・レーシングで直面した初期段階の課題と共通点があると指摘する。
「アストンマーティンの現状を見ると、僕がレッドブルでスタートした頃と似た課題がある。作業プロセスやコミュニケーション、部門間の分断など、我々が理解していて解消しようとしてきた問題だ」
「組織が成熟すれば、より自律的に機能するようになる。今のスタッフは非常に才能がある集団で、必要だったのはお互いの連携をより良くすることだった。それはすでに前進していて、正しい方向に進んでいる」
チーム代表としての役割が開発に影響
ニューウェイは、レッドブル時代のテクニカルディレクター職と現在の違いについても説明している。
「以前はエンジニアリング部門に限定された役割だったが、今は会社全体に関わる立場だ。より大きな役割ではあるが、多くの点ではこれまでやってきたことの延長でもある」
「もちろん、やるべき仕事は多い。すべての人と関わりながら、自分自身でもアイデアや開発の方向性を考える必要があるが、それに集中するという意味では少し気が散る部分もある」

キーパーソンへの信頼と役割分担
こうした状況の中で、ニューウェイは複数の幹部に業務を委ねることで、開発への関与を維持している。
「非常に優秀な部門責任者たちに支えられている。人事の新メンバーも加わり、すぐに適応している」
「エンリコ・カルディレは非常に優れたテクノロジーディレクターだし、ポール・フィールドも豊富な経験を持っている。ロバート・イェワートのような人材にも頼っていて、彼らが私の時間管理を効率的にしてくれている」
ホンダPU問題が“一番の悩みの種”
ニューウェイは現在の最大の課題として、ホンダ製パワーユニットとの連携を挙げた。
「現時点で一番の悩みの種は、ホンダと協力し、問題解決を進める作業だ」
「ただ、すべてが整理され、経営陣の計画や組織体制が整えば、特に心配はしていない」
新体制の中で、組織改革と技術開発を同時に進めるという難題に直面しているニューウェイ。アストンマーティンの再建は、まさに彼の手腕に委ねられている状況だ。
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