KERSの危険性
FIAは、KERSに伴う危険からマーシャルから守ることを徹底する。そのために警告ランプ、防護用手袋、カラーコーティングを使用する。

高電圧を使用するKERSにつて、ドライバーやチームスタッフが危険にさらされることが議論されてきた。しかし、トラブルやクラッシュに見舞われたマシンを回収するマーシャルも常に危険さらされることになる。

ルノーのテクニカルディレクターであるボブ・ベルは「電圧は数百ボルトあり、電流は数十アンペアなるのだから、命に関わる可能性が極めて高い。しかも、直流電流のため、捕まったら逃げられなくなる」とKERSの危険性を語っている。

KERSのテスト中にメカニックが感電事故を起こしたBMWが中心となり、KERSセーフティ・ワーキング・グループが立ち上げられている。

FIAのチャーリー・ホワイティングは、KERSに関わるマーシャルや他のスタッフを教育するために、グループが作成した書類を全レース主催者に配る予定だと語る。

「KERSの状況をしめす警告灯のようなものが全てのマシンに搭載される予定だ」

「そうすれば、マシンに近づくマーシャルは、危険な状況を把握しやすくなる。マーシャルはマシンに近づき、KERSの警告灯を確認し、問題がある場合はマシンに触れないようになる」

その他、マーシャルの安全対策として、高電圧を帯びている可能性のある部品にはカラーコティングが施され、数千ボルトにも耐えうるグローブの使用が義務付けられる。

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カテゴリー: F1 / F1関連 / FIA(国際自動車連盟)