オスカー・ピアストリ F1の友情関係に持論「尊敬と友達は別物」
オスカー・ピアストリ(マクラーレン)は、現代F1のパドックには高い相互リスペクトが存在すると認めながらも、「本当の友情」を築くのは依然として難しいと語った。

2025年にランド・ノリスとタイトル争いを繰り広げたピアストリは、マクラーレンが両者の関係を適切にマネジメントしていたと評価。激しい選手権争いが関係悪化につながることはなかったと説明した一方で、F1という環境そのものが深い友情を育みにくい世界だと明かしている。

“尊敬”と“友情”は別のもの
オスカー・ピアストリは、F1ドライバー同士には以前よりも強いリスペクト文化が存在すると説明した。

「今のF1では、全ドライバーの間にすごく大きなリスペクトがあると思う」

「でも、お互いを尊敬することと、友達であることはまったく別の話なんだ」

さらにピアストリは、年間24戦にわたって直接戦う相手と親しい友情を築く難しさを率直に語った。

「基本的には、24回も同じ相手と戦いながら、自分のほうが優れていることを証明しようとしているわけだからね」

「そういう相手と本当に親友になるのは、僕にとってはやっぱり難しいことなんだ」

“距離感”が今のF1パドックを形作る
かつてのF1では、ドライバー同士がほとんど口を利かない時代も存在した。

しかし現在のパドックは、以前よりもはるかに穏やかで友好的な雰囲気になっている。

それでもピアストリは、競争相手との距離感を完全には崩さない立場を取っている。

特に“本当に仲の良い関係”は、直接ライバルではない相手との間に生まれやすいと説明した。

「ドライバー同士の一番近い友情って、別カテゴリーで走っている相手との間に生まれることが多いと思う」

「あるいは、昔チームメイトだった相手だね。ジュニアカテゴリー時代だったり、以前F1で同じチームにいた相手だったり」

「もう直接戦っていないから、そこに競争の緊張感がないんだ」

F1では“情報共有”すら駆け引きになる
ピアストリは、F1では何気ない会話ですら競争に影響する可能性があると指摘した。

ドライバー同士は同じ職業だからこそ共感できる部分も多い一方で、「話しすぎること」が自分の不利益につながる可能性もあるという。

「僕たちは全員ドライバーだし、同じ仕事をしているから、共有できる話題はたくさんある」

「でも時には『これを話したら、次に自分を倒すヒントを与えることになるんじゃないか?』って考えることもある」

「だから、すごく複雑な世界なんだ」

近年のF1はSNSやメディア露出の増加によって、ドライバー同士の仲の良さが以前よりも強調される傾向にある。

しかしピアストリの発言は、世界最高峰カテゴリーにおける“友情”と“競争”の間に、今もなお繊細な境界線が存在していることを改めて浮き彫りにしている。

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カテゴリー: F1 / オスカー・ピアストリ / マクラーレンF1チーム