オスカー・ピアストリ マクラーレンF1内部の緊張高まる中で冷静に対応

ピアストリはサウジアラビアGP以来ドライバーズ選手権の首位を維持しているが、今季2度目となるチーム内接触は今回もノリスが引き金を引いた形となった。カナダGPではノリスがピアストリに追突しリタイア。今回のマリーナベイでは1周目のターンで両者が接触したが、ノリスは「フェルスタッペンとの接触を避けるための回避行動だった」と説明している。そのため、マクラーレンは順位を戻さず、最終的にノリスがピアストリの前でチェッカーを受けた。
ピアストリはチームのコンストラクターズタイトル祝賀セレモニーにも姿を見せず、F1界ではその理由をめぐり憶測が広がった。一方で、SNS上では激怒したファンが動画を投稿。「マクラーレン、これはオスカー・ピアストリに対してお前らがやったことへの報いだ。チームなんて大嫌いだ。必ず報いを受ける」と罵声を浴びせるなど、騒動はヒートアップした。
それでもピアストリは冷静さを保ち、レース後にはノリスへの非難を控えた。彼は「チームが一方のドライバーを優遇しているとは思わない」とコメントし、次のように語った。
「もちろん、チーム全体にとって難しい状況はいくつかあった。でも僕たちはその都度話し合ってきた。すべてが完璧ではなかったかもしれないけど、チームとして学びのプロセスの中にある。意図はとても誠実だと思っているし、その点にまったく懸念はない。今季は何度か厳しい場面があったけど、今回もそのひとつだと思う」
なお、ピアストリは直近ではオランダGP以来勝利から遠ざかっており、タイトル争いを維持するためにも再び勝利を掴む必要がある状況だ。
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