ピアストリ シューマッハとのF1比較に「同じ文脈で語られるのは良いこと」
オランダ・ザントフォールトで行われたF1第13戦オランダGPで優勝したマクラーレンのオスカー・ピアストリは、7度のF1ワールドチャンピオン、ミハエル・シューマッハと自身が比較されたことについて反応を示した。

ピアストリは今季7勝目を挙げただけでなく、初の「グランドスラム(ポールポジション・ファステストラップ・全周回リード・優勝)」を達成。マクラーレンのチームメイト、ランド・ノリスが終盤にマシントラブルでリタイアを喫したため、ドライバーズ選手権でのリードを34ポイントに広げた。

レース後の会見で「冷静沈着な走りがシューマッハを思わせる」との声が伝えられると、ピアストリはこう答えた。

「ミハエル・シューマッハと同じ文脈で名前を出されるのは、いつだって良いことだと思う。彼のような存在と同じ空気で語られるには、僕はまだまだ長い道のりがあるけど、それでもうれしいよ」

ミハエル・シューマッハ2000年日本GP・鈴鹿で王座を決めたミハエル・シューマッハ(フェラーリ)。通算7度の世界王者に輝いた

マクラーレンのアンドレア・ステラ代表は、フェラーリ時代にパフォーマンスエンジニアとしてシューマッハの5連覇を支えた経験を持つ。そのステラはピアストリの走りを称賛した。

「オスカーはいつも冷静で、それでいて速い。実行において正確だったし、勝利にふさわしい内容だった。彼は本当にシンプルに見せてしまうんだ」

とはいえ、選手権争いについてピアストリ自身は慎重な姿勢を崩さない。

残り9戦で34ポイント差となった状況を「安全圏」と見るか問われると、ピアストリは次のように答えた。

「そうは思わない。これからもプッシュして勝ちを狙わないといけない。まだシーズンはこれだけ残っているし、1回のDNF(リタイア)で状況は一気に変わる。だから現時点では『快適な差』なんて言えないんだ」

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カテゴリー: F1 / オスカー・ピアストリ / マクラーレンF1チーム / ミハエル・シューマッハ