オスカー・ピアストリ F1スペインGP予選「12か月前とは真逆の結果に満足」

1年前の同地では苦戦を強いられたピアストリだが、今回は週末を通じて着実に仕上がりを高め、最終Q3のラストアタックで逆転に成功。マクラーレンとしても1-2体制での決勝スタートとなり、戦略面で大きな優位を築いた。
予選直後のインタビューで、ピアストリは次のように振り返った。
「とても満足している。週末のスタートはあまり良くなかったけど、昨晩から速さを見つけることができた。今日はマシンの仕上がりも抜群で、自分自身もいいラップが出せたと思う。チームの努力に感謝したい。ちょうど1年前のこの場面はかなり悲惨だったけど、それを最高の形で覆せたのは素晴らしい結果だ」
Q3最後のアタックで逆転したことについては、「ターン1でかなりタイムを稼げたのが大きかった。今日一日苦戦していたいくつかの箇所も改善できたし、全体的に最初の半分でタイムを稼げた。後半は何とか持ちこたえた感じだ。完璧なラップとは言えないけど、このコースではタイヤの劣化が激しいから完璧を目指すのは難しい。全体としてとても満足している」と語った。
日曜の決勝を見据えては、「明日は戦略的な展開になると思う。ポールからスタートできるのはありがたいし、ターン1までが長いから、いいスタートを切ることが大事になる。今日の成果に誇りを持っているし、チームに心から感謝したい」と述べた。

記者会見でも、好調な予選を振り返りながら、「セクター1とセクター2の途中まではすごく良かったけど、後半は少しタイムを失った。それでも全体としては十分なタイムだったし、昨日までと比べてラップごとの安定感もあった。今日のマシンは本当に良かった」とコメント。
タイヤマネジメントの難しさについては、「特に第3セクターのコーナーは遅くて長いから、前半でタイヤを使いすぎると後半がかなり厳しくなる。今回も多少は代償を払ったと思うけど、やり直せるなら少し調整したい気もする。でも結果としてポールを取れたので、今は気にしていない」とした。
今週末から施行されたテクニカル・ディレクティブの影響について聞かれると、「何も影響はなかった。いつものようにいくつか微調整が必要だっただけで、特別な問題はなかった」と一蹴した。
最後に、日曜の勝利に必要な鍵を問われると、「フィニッシュラインを最初に通過すること、だね」と冗談交じりに答えつつも、「いいスタートを切って主導権を握るのが理想。でも昨日のロングランは誰にとっても厳しかったし、今年の他のレースとは違う展開になるはず。タイヤマネジメントやピット戦略が重要で、簡単なレースにはならないと思う」と締めくくった。
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