アルピーヌF1 フェルスタッペンのメルセデス移籍に備えドライバー市場を注視

その背景には、マックス・フェルスタッペンの去就を含むメルセデス周辺の動向がある。もしフェルスタッペンがレッドブルを離れてメルセデスへ移籍すれば、ジョージ・ラッセルやキミ・アントネッリのいずれかが市場に出る可能性があり、ブリアトーレはその展開を注視している。
メルセデスの動きがドライバー市場の鍵に
ブリアトーレはThe Raceの取材に対し、2027年のドライバー計画について次のように語った。
「メルセデスで何が起こるのか分からない」
「メルセデスがマックスを獲得するのかどうかも分からない。だから先へ進む前に、まず我々の手元にいるドライバーたちを見極めたい」
現在、ジョージ・ラッセルとキミ・アントネッリはともにメルセデス残留の選択肢を持っている。しかし、フェルスタッペンがレッドブルを離れる可能性が依然として取り沙汰されており、市場全体の構図を大きく変える存在となっている。
フェルスタッペンはカナダGPで、将来について次のように語っていた。
「急ぐつもりはない。理想的には一生レッドブルと関わっていたいし、それは以前から言っていることだ。でも、その決断を今日や明日に下す必要はない」
報道によれば、2028年まで契約を結んでいるフェルスタッペンには成績条項が存在し、夏休み前の時点でドライバーズランキング2位以内に入っていなければ離脱できる条件があるとされる。
現在フェルスタッペンはランキング7位で、2位のジョージ・ラッセルとは45ポイント差となっている。
評価を高めるフランコ・コラピント
もっとも、アルピーヌ内部ではフランコ・コラピントの評価が急上昇している。
2025年は18戦を戦いながら無得点に終わったが、2026年はマイアミGPで7位、カナダGPでは自己最高の6位を獲得。直近2戦ではガスリーを上回るパフォーマンスを見せている。
ブリアトーレはコラピントについて次のように語った。
「昨年は誰もがコラピントを批判していた。なぜコラピントを起用するのか、大きな間違いだと言われ続けた」
「だが私は彼に才能があると信じている。彼とは多くの時間を共に過ごしているが、話してみるとずっと成熟している。昨年はまだ子供だった」
さらに、昨年はシート喪失への不安が精神面に影響していたと明かした。
「毎レース、自分がチームに残れるのかどうか分からない状態だった。そのプレッシャーは大きかった。今は落ち着いている」
アルピーヌは“様子見”を継続
ブリアトーレは現時点での2027年体制について、ガスリーは確定している一方で、もう1席はまだ流動的だと認めている。
「フランコにはトップドライバーになれる才能があると本気で思っている」
「カナダでは素晴らしい仕事をした。金曜日はバッテリーの問題でFP1を走れなかった。それでもマシンに乗り込み、予選でトップ10に入り、決勝でも結果を残した」
「現時点ではガスリーとコラピントがいる。2027年については、ガスリーは長期契約を結んでいる。そしてもう1人については様子を見る」
「フランコがシーズン終了まで今の仕事を続けてくれることを願っている」
フェルスタッペンが引き金となる可能性
ブリアトーレの発言から見えてくるのは、アルピーヌが単純にコラピントを評価しているだけでなく、2027年のドライバー市場全体の再編を待っているということだ。
特にフェルスタッペンがメルセデスへ移籍した場合、ラッセルまたはアントネッリが市場に出る可能性がある。そのためアルピーヌは現時点でシートを確定させず、最高の選択肢を見極めようとしている。
コラピントは有力候補であることに変わりないが、2027年のアルピーヌの最終ラインアップは、フェルスタッペンの決断次第で大きく変わる可能性がありそうだ。
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