角田裕毅のブロックにオリバー・ベアマン怒り「一線を越えている」

2人は7位争いを繰り広げており、ベアマンがターン15でイン側から仕掛けた際、角田はすでにコーナーのイン側に寄っていた。そこからさらにイン側へ動いたように見えたため、ベアマンは回避行動を取り、コーナー内側でスピンした。この遅れによってオーバーテイクは叶わなかったが、最終的に9位でフィニッシュした。
レース後、ベアマンは結果に不満を漏らした。スプリントでは8位でフィニッシュしたものの、インシデントにより10秒ペナルティを受けてポイントを逃していた。
「週末の始めに“P9とスプリントP8”って聞かされていたら、すごく満足していたと思う。だから一見するといい週末で、チームにとっても良いポイントだった」とベアマンはF1公式チャンネルに語った。
「でも今日はもっと上を狙えたのは明らかだった」
ベアマンは角田がブレーキングゾーンでラインを変更したと主張し、「一線を越えた」と語った。
「彼のやったことは非常に危険で、レギュレーションやスポーツマンシップの精神に反する行為だった」
「僕らはそんな風にレースをするように育てられていないし、このレベルでそういう走り方をすべきではない。レースを見ている若い子たちに対しても、あんな反応的なライン変更は“正しい教え方”ではないと思う」
「クラッシュは避けられたけど、そのせいで2つポジションを失った。残念だよ。もっと上に行けるチャンスがあったのに。少なくとも8位、うまくいけば7位を狙えたと思う。当時の僕のほうが彼より明らかに速かったからね」
さらにベアマンは、角田が週末を通じてリスキーな動きを繰り返していたと指摘した。
「スプリントでも彼はイザック・ハジャーに突っ込んでいたし、あの時も危ないダイブボムだった。メインレースでもターン1で同じようなことをしていた。かなりリスクの高い走りをしていると思う。正直、そういうタイプのドライビングを考慮して、もう少し余裕を持つべきだったかもしれない」
この件についてスチュワードは調査を行わなかった。
一方の角田裕毅はベアマンの非難を退け、「自分が特別悪いことをしたとは思っていない」とコメントした。
「もちろん彼のオンボードも確認しないといけないけど、ああなってしまったのは残念だね。僕らはすごくいいバトルをしていたし、ハードに、でもフェアに戦っていた。ただ、結果的にこうなってしまったのは不運だった」と語った
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