オリバー・ベアマン フェラーリF1電撃デビューの“代償”「首が完全に壊れた」

カルロス・サインツJr.が虫垂炎の緊急手術を受けたことで、当時18歳だったベアマンは急遽フェラーリからF1デビューを果たすことになった。準備期間はほとんどなかったが、予選ではQ3進出まで0.036秒差の11番手。そして決勝ではランド・ノリスやルイス・ハミルトンを抑え切り、7位入賞という鮮烈な結果を残した。
F2とF1の“別次元”の肉体負荷
しかし、その舞台裏では想像以上の苦闘があった。
ベアマンはF1公式サイトのインタビューで、F2とF1の差について率直に語っている。
「FP3での最初のラップは、前日にF2で記録したポールポジションのラップより12秒くらい速かった」
「最初のランの時点で、もう首は完全に壊れていた。だから正直、レースを楽しみにする余裕なんてなかった。あれは本当に痛かった」
F1マシン特有の高速コーナリングによる横Gは、F2とは比較にならないレベルだったという。
隣にいたエステバン・オコンも「F1が首に与える負荷は、実際に経験するまで分からない」と同意しており、ベアマンもそれに強くうなずいた。
「本当にその通りだ。僕にとってF2は身体的には簡単だった。首なんて問題にもならなかった」
「でもF1で1レース走っただけで、頭の中は首のことしかなかった。あれは本当にクレイジーなステップだった。でも楽しい一日だったし、楽しい夜でもあった」

“フェラーリF1デビュー”でも緊張する余裕はなかった
ベアマンにとって、このレースは単なるF1デビューではなかった。世界最高峰チームであるフェラーリF1から、いきなり実戦投入された異例のデビュー戦だった。
だが本人は、「緊張している暇すらなかった」と振り返る。
「ストレスを感じている余裕なんてなかった。とにかく首に耐えながら走っていたんだ」
当時、父親もフェラーリのガレージ奥から息子の走りを見守っていたという。
「父もかなり緊張していたと思う。でもあの日を一緒に共有できたことは、本当に特別だった」
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