元F1ドライバーの中嶋一貴、レーシングドライバーからの引退を発表
元F1ドライバーの中嶋一貴が、今年いっぱいでレーシングドライバーから引退することを発表した。今後はTOYOT GAZOO Racingヨーロッパの副会長に就任する。
中嶋一貴は、トヨタがウィリアムズF1にカスタマーエンジンの供給を開始した2007年にサードドライバーに就任。最終戦F1ブラジルGPで引退を発表したアレクサンダー・ヴルツに代わってF1デビュー。日本人として17人目のF1ドライバーとなった。
2008年にウィリアムズF1とレギュラードライバー契約を結んだ中嶋一貴は、日本人8人目のフルタイムのF1ドライバーとしてトヨタがウィリアムズへのエンジン供給を打ち切ってF1から撤退した2009年末まで同チームのドライバーを務めた。
その後、中嶋一貴は、トヨタからWECに転向し、ル・マン24時間レースでの3度の優勝を飾り、2018-2019年シーズンにはセバスチャン・ブエミ、フェルナンド・アロンソと共にWECシリーズチャンピオンを獲得してFIAの殿堂入りを果たした日本を代表するレーシングドライバーの一人となった。
トヨタは、12/6(月)にTOYOTA GAZOO Racing 2022年体制発表を開催。その場に登壇した中嶋一貴は、レースドライバーから引退することを発表した。
「WECのレースドライバーを退くことはすでに発表されていますけれども、それと同時に今年いっぱいをもってレーシングドライバーの立場からも退くことを自分自身で決めました」と中嶋一貴。
「僕がレースを始めたのが11歳のときですので、それから25年。まずはレースを始めるというきっかけをくれた両親にこの場を借りて感謝したいと思いますし、18歳のときにフォーミュラ・トヨタでトヨタの育成ドライバーとしてデビューをしてから18年、今自分は36歳ですので、人生の半分をトヨタのドライバーとしてデビューから育てて頂いたと思っています。その中で本当にたくさんの経験をさせてもらって、自分自身の元々もっている力以上のものを環境によって引き出していただけたと思っているので、本当にその点も感謝しています」
「その過程でたくさんのチーム、スタッフ、ファンの方に応援いただきました。そして、今、今年で自分はレースドライバーとして立場を降りますけども、今、TOYOTA GAZOO Racingは本当にモータースポーツを起点とした、ドライバーファーストのもっといいクルマづくりというのを本気でトップダウンで取り組んでいる素晴らしい環境にいると思います。その環境でレースをさせてもらったこと、凄く感謝をしていますし、逆に言うと、ドライバーとして退いて、これからステージは変わりますけれども、その新しいステージで僕自身がドライバーとして経験させてもらったことを若い世代に引き継いでいかないといけないと思っています」
「僕自身ずっと世界戦で戦うことを目標としてドライバーとして育ててこれる環境があったからこそ、今この場に立たせてもらっていると思いますし、平川(亮)が来年からWECのレースに出場しますけれども、平川だけではなく、その後の世代も若い子供達も含めて世界のトップのレースを目指せる環境をこれからも引き続き継続して、より良くしていかなければいけないと思います。そのために自分ができることをこれからもしっかり務めていきたいと思いますので、引き続き、ご支援、応援いただければと思います」
TOYOTA GAZOO Racing ヨーロッパの副会長就任について中嶋一貴は「本当に大きな重責を頂けたことを光栄に思いますし、ドライバーとして乗り続けること以上に大きなチャレンジだと思っています」とコメント。
「これからレースの世界だけではなくて、車業界全体が大きな課題に当たっていかなければならない時代になると思いますし、そのなかで少しでも僕自身が世界選手権だけではなく、国内レースも、レーシングドライバーとして培ってきた経験を少しでも生かして、恩返しのような形で力になっていただければと思っています」
カテゴリー: F1 / 中嶋一貴 / トヨタ
中嶋一貴は、トヨタがウィリアムズF1にカスタマーエンジンの供給を開始した2007年にサードドライバーに就任。最終戦F1ブラジルGPで引退を発表したアレクサンダー・ヴルツに代わってF1デビュー。日本人として17人目のF1ドライバーとなった。
2008年にウィリアムズF1とレギュラードライバー契約を結んだ中嶋一貴は、日本人8人目のフルタイムのF1ドライバーとしてトヨタがウィリアムズへのエンジン供給を打ち切ってF1から撤退した2009年末まで同チームのドライバーを務めた。
その後、中嶋一貴は、トヨタからWECに転向し、ル・マン24時間レースでの3度の優勝を飾り、2018-2019年シーズンにはセバスチャン・ブエミ、フェルナンド・アロンソと共にWECシリーズチャンピオンを獲得してFIAの殿堂入りを果たした日本を代表するレーシングドライバーの一人となった。
トヨタは、12/6(月)にTOYOTA GAZOO Racing 2022年体制発表を開催。その場に登壇した中嶋一貴は、レースドライバーから引退することを発表した。
「WECのレースドライバーを退くことはすでに発表されていますけれども、それと同時に今年いっぱいをもってレーシングドライバーの立場からも退くことを自分自身で決めました」と中嶋一貴。
「僕がレースを始めたのが11歳のときですので、それから25年。まずはレースを始めるというきっかけをくれた両親にこの場を借りて感謝したいと思いますし、18歳のときにフォーミュラ・トヨタでトヨタの育成ドライバーとしてデビューをしてから18年、今自分は36歳ですので、人生の半分をトヨタのドライバーとしてデビューから育てて頂いたと思っています。その中で本当にたくさんの経験をさせてもらって、自分自身の元々もっている力以上のものを環境によって引き出していただけたと思っているので、本当にその点も感謝しています」
「その過程でたくさんのチーム、スタッフ、ファンの方に応援いただきました。そして、今、今年で自分はレースドライバーとして立場を降りますけども、今、TOYOTA GAZOO Racingは本当にモータースポーツを起点とした、ドライバーファーストのもっといいクルマづくりというのを本気でトップダウンで取り組んでいる素晴らしい環境にいると思います。その環境でレースをさせてもらったこと、凄く感謝をしていますし、逆に言うと、ドライバーとして退いて、これからステージは変わりますけれども、その新しいステージで僕自身がドライバーとして経験させてもらったことを若い世代に引き継いでいかないといけないと思っています」
「僕自身ずっと世界戦で戦うことを目標としてドライバーとして育ててこれる環境があったからこそ、今この場に立たせてもらっていると思いますし、平川(亮)が来年からWECのレースに出場しますけれども、平川だけではなく、その後の世代も若い子供達も含めて世界のトップのレースを目指せる環境をこれからも引き続き継続して、より良くしていかなければいけないと思います。そのために自分ができることをこれからもしっかり務めていきたいと思いますので、引き続き、ご支援、応援いただければと思います」
TOYOTA GAZOO Racing ヨーロッパの副会長就任について中嶋一貴は「本当に大きな重責を頂けたことを光栄に思いますし、ドライバーとして乗り続けること以上に大きなチャレンジだと思っています」とコメント。
「これからレースの世界だけではなくて、車業界全体が大きな課題に当たっていかなければならない時代になると思いますし、そのなかで少しでも僕自身が世界選手権だけではなく、国内レースも、レーシングドライバーとして培ってきた経験を少しでも生かして、恩返しのような形で力になっていただければと思っています」
カテゴリー: F1 / 中嶋一貴 / トヨタ