メルセデスF1 ジョージ・ラッセルとの新契約は「1か月以内の発表は50対50」

ラッセルは2025年以降もメルセデスに残留する見込みで、これはマックス・フェルスタッペンがレッドブル残留の意向を正式に示したことでさらに確実視されている。過去1年にわたり、フェルスタッペンがメルセデスに移籍する可能性が盛んに報じられていたが、当人がハンガリーGPの木曜日に噂を否定したことで、この話に決着がついた形だ。
「ジョージを抜きで考える理由はない」
ヴォルフはハンガロリンクでの決勝後、パドックで取材に応じたCrash.netに対し、次のように語った。
「ジョージは2018年からずっと素晴らしいパフォーマンスを発揮してきた。彼が存在感を示さなかったシーズンなんて一度もないし、それは来年に向けた我々の考えにも何ら変化を与えていない」
「外で話題になっていないからといって、内部で関係性が進展していないというわけではない。契約に関しては、我々がどんな条件を提示したかをいずれ公表することになるだろう。ただ一つ言えるのは、チーム内におけるジョージの地位は非常に強固だということだ。今日のレースでもそれを再び証明してくれた。我々が長期的にジョージ抜きで考える理由なんてないよ」
発表タイミングは「ファンの多い面白いグランプリで」
ラッセルの契約発表がいつになるかという質問には、ヴォルフは「いいタイミングを選ぶつもりだ。ファンがたくさんいるような面白いグランプリで発表するのもいいかもしれないね」と述べ、イベント性のある場での発表を示唆した。
さらに、発表が次戦オランダGP(8月25日)より前になる可能性については「50対50だ」とコメントしている。

メルセデス、ハンガリーで復調の兆し
ハンガリーGPでは、ラッセルが今季2回目の表彰台を獲得し、メルセデスにとって久々の好結果となった。
チームは今回、以前導入したサスペンションのアップグレードを元に戻す決断を下しており、これがラッセルとキミ・アントネッリの両ドライバーにとって明確な改善をもたらしたとされる。
ラッセルは終盤にシャルル・ルクレールをオーバーテイクし3位でフィニッシュ。ルクレールはシャシーにトラブルを抱えていた。アントネッリは予選で再び苦戦しながらも10位でポイントを獲得している。
2026年はラッセル&アントネッリ体制が濃厚
現時点でラッセルは2026年もアントネッリとコンビを組む見通しだが、契約年数については調整が続いていると見られる。ラッセルは長期契約を望んでいるとされる一方で、メルセデス側は2027年に向けた柔軟性を維持するため、契約期間を短く設定したい意向もあるという。
これは、将来的にフェルスタッペンが再び移籍市場に現れる可能性に備える意図とも考えられている。
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