MotoGP:VR46の母国イタリアGP特別リバリーをバレンティーノ・ロッシが披露

木曜朝に公開されたそのカラーリングは、紫とライトブルーを基調としており、イタリアの人気歌手であるチェーザレ・クレモニーニの最新アルバムにインスパイアされたデザインだ。クレモニーニはチームオーナーのバレンティーノ・ロッシと親しい友人であり、パータミナ・エンデューロが支援するVR46チームとのコラボレーションで実現した。
ロッシは次のように語る。
「20年前、コンサートの後に彼と出会い、それ以来どんどん仲良くなっていったんだ。彼はロックスターで、イタリアで最も重要なシンガーのひとり。だから一緒に何かやりたいと思った」
「音楽とMotoGPは純粋な感情の世界であり、どちらも多くの人の心を揺さぶる。アルド・ドルーディと一緒に、彼の最新アルバムのグラフィックをMotoGPマシンにどう落とし込むかを考え始めた。でも簡単な作業ではなかった」
「だけど、アルドとともに素晴らしい仕事ができたと思う。僕にとっては、とても美しいバイクに仕上がった」
クレモニーニは、この特別なカラーリングについてこう説明している。
「この色はオーロラをイメージしている。音楽とモータースポーツを、ひとつの夢の中で結びつけたようなプロジェクト。まるで同じ情熱を持った友人たちが交わす抱擁のようなものなんだ」
「僕はバイクレースが大好きだし、ヴァレはあらゆる音楽が好き。スタジアムのステージでこのバイクをトロフィーのように飾れるのが楽しみだし、日曜にムジェロのグリッドに並ぶのを見るのが待ちきれない」

現在チャンピオンシップ4位につけるモルビデリ(GP24を使用)はこう語る。
「ヴァレンティーノとパータミナ・エンデューロVR46レーシングチームのおかげで、このリバリーで走れる。その後は僕たちライダーの番だ。この素晴らしいカラーリングがふさわしい場所、つまりできるだけ高い順位でフィニッシュできるように全力を尽くす」
ファクトリースペックのGP25を駆るディ・ジャンアントニオも意欲を語った。
「この特別リバリーをとても誇りに思っている。素晴らしいカラーは僕たちにさらなるモチベーションを与えてくれる。目標は表彰台争い、そして楽しむこと。この色で表彰台を祝えたら最高だね」
今季、両ライダーともにすでに1度ずつ表彰台に上がっている。モルビデリはアルゼンチンGPで、ディ・ジャンアントニオはCOTA(アメリカズGP)での活躍だった。またモルビデリはカタールGPでも、マーベリック・ビニャーレスのタイヤ規定違反による降格により3位に繰り上がっている。
なお、バレンティーノ・ロッシはかつて母国ムジェロで2002年から2008年まで7連勝を達成した実績を持つ。
「ムジェロは毎年もっとも特別なレースなんだ。イタリアGPだし、世界で最も美しいサーキットのひとつでもあるからね」とロッシは締めくくった。
2009年にはケーシー・ストーナーがドゥカティでロッシの連勝を止め、ムジェロでの初勝利を飾っている。
カテゴリー: F1 / MotoGP / バレンティーノ・ロッシ