MotoGP スズキ マレーシアGP
マレーシアGP土曜午前のFP3セッションは、夜に降った雨で濡れた路面がほぼ乾き、ドライコンディションでスタート。ライダー達はコンディションが安定してきたセッション中盤過ぎから前日のタイムを次々と塗り替え、アンドレア・イアンノーネ、アレックス・リンスは揃ってトップ5に立つ。しかしその後もタイムは次々入れ替わり、このセッションをリンスが5番手、イアンノーネも終盤にタイムを上げて10番手に留まり、共にQ2行きを決める。

午後のFP4では走行開始後しばらくして雨が降り出し、全てのライダーがピットインしてウエットタイヤを装着。

しかし続く予選では雨足がさらに強くなり、走行の安全性を考量してセッションがディレイに。雨はなかなか上がることなく降り続いたが、徐々に雨足は弱まり、約1時間遅れて予選が再開。Q2セッションも雨が降り続ける難しいコンディションとなったが、イアンノーネ、リンスは慎重かつ果敢なタイムアタックを重ね、それぞれ4番手、8番手でセッションを終了した。しかしその後マルク・マルケス(ホンダ)が危険走行によりペナルティーを課せられ、6ポジションの降格に。それにより4番手のイアンノーネがひとつ順位を上げ、明日の決勝を3番手、フロントローからスタートすることとなった。なお、明日の天候が午後の遅い時間から大雨予報のため、決勝日のスケジュールが変更となり、MotoGPクラスはウォームアップ走行が8時40分スタート、決勝は予定より2時間早まり、現地時間13時スタートとなる。

ダビデ・ブリビオ チームマネージャー「非常に難しいコンディションにもかかわらず、ふたりともうまくマネージメントしてくれました。アンドレアはもっと上位のグリッドを獲得できるチャンスがあったのですが、タイムアタック中に妨げられる形となってしまったために残念です。しかしマルケスのペナルティーで、結果的にアンドレアはフロントロースタートとなりましたし、一本のタイヤでアタックを続け、8番グリッドを獲得したアレックスも、悪いポジションではないと思っています。明日が晴れでも雨でも、我々は強い戦いを見せることができるでしょう。」

アンドレア・イアンノーネ
「決して楽な1日ではなかったけど、昨日と比較するとマシンのフィーリングもかなり良くなったし、最後はポジティブな結果で終えることができたからよかったよ。アタックラップの9コーナーで妨げられてコンマ4秒ロスしてしまったせいで、目標のタイムを出すことができなったことが悔やまれるけど、明日はフロントロースタートなので、思い切り行くしかないと思っている。厳しい戦いになるのは覚悟しているけど、楽しみでもあるんだ。」

アレックス・リンス
「今日は中古タイヤで周回して良いリズムを掴むことができたことが大きな収穫だったね。予選は作戦を間違えちゃったんだ。他のライダーと同じようにピットインしてタイヤを変えていれば、もっと上位のグリッドに行けたはずだからね。でもスタートポジションはそんなに悪いわけじゃないから、とにかくスタートを決めて、速いペースを維持できるように頑張るよ。」

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カテゴリー: F1 / MotoGP