マルク・マルケス MotoGPブラジルGPスプリント初代王者 逆転で今季初勝利
マルク・マルケス(ドゥカティ)が、MotoGP史上初開催となったブラジルGPスプリントで勝利を挙げた。ポールポジションから先行したファビオ・ディ・ジャンアントニオに対し、最大1.4秒差をひっくり返し、15周の短期決戦を制した。

2位にはディ・ジャンアントニオ、3位にはホルヘ・マルティン(アプリリア)が入り、ノアーレのファクトリーチームにとっては初のスプリント表彰台となった。一方でレースは開始前から混乱に見舞われ、コース上に陥没が見つかったことで、およそ1時間20分の遅延を余儀なくされた。

大雨の影響で開始前に大幅遅延
予選終了後、トラック上に陥没が確認され、主催者はスタート/フィニッシュストレートの広い範囲で緊急補修を実施した。

この陥没は、ここ数日の大雨によって引き起こされたものと結論づけられた。こうして大きな遅れを経て、MotoGPは22年ぶりにブラジルで走行を再開することになった。

ディ・ジャンアントニオが先行もマルケスが追撃
スタートではポールシッターのディ・ジャンアントニオがターン1でホールショットを決め、マルク・マルケスとファビオ・クアルタラロが続いた。

しかし、2021年王者のクアルタラロがターン2でマルケスの隙を突いて2番手に浮上。これにより、VR46ドゥカティのディ・ジャンアントニオは1周目終了時点で0.5秒のリードを築いた。

それでもマルケスは3周目のターン1でヤマハを抜き返して2番手を奪還。さらに、クアルタラロがターン3でワイドになった隙を突き、マルコ・ベッツェッキが3番手に浮上した。

マルティンが浮上 アプリリアに初表彰台
クアルタラロはさらに順位を落とし、ホルヘ・マルティンが4番手に浮上した。その後もクアルタラロは小椋藍の追撃を受けながら、しばらくポジションを守り続けた。

一方、ベッツェッキは小さなミスを犯し、マルティンがこれを逃さず3番手へ浮上。アプリリア勢にとって大きな局面となった。

終盤にかけてマルケスは1周ごとにディ・ジャンアントニオとの差を削り、残り5周の時点では0.4秒差まで接近。そして残り3周、ディ・ジャンアントニオの挙動が乱れた瞬間を逃さず前に出て、そのままトップチェッカーを受けた。

マルティンは3位を守り切り、チームメイトのベッツェッキを0.5秒差で抑えてフィニッシュ。アプリリア加入後初のスプリント表彰台を獲得した。

小椋藍は5位 クアルタラロを攻略
小椋藍は終盤にクアルタラロを攻略し、トラックハウス勢として5位を確保した。クアルタラロはその後、アレックス・マルケスの追撃を抑えて6位でフィニッシュしている。

フランチェスコ・バニャイアは8位にとどまり、その後ろにKTMのペドロ・アコスタ、地元ブラジルのディオゴ・モレイラが続いた。

ホンダ勢ではルカ・マリーニが11位。厳しい予選後のレースとなったが、完走を果たした。ラウル・フェルナンデスが続き、アレックス・リンスはファクトリーヤマハ勢として13位だった。

ホンダ勢は苦戦 ミルとザルコが転倒
この短いスプリントではホンダの苦戦も際立った。ジョアン・ミルとヨハン・ザルコはともにグラベルトラップでレースを終えることになった。

また、ディ・ジャンアントニオが2位に入った一方で、チームメイトのフランコ・モルビデリは16位と低迷。エネア・バスティアニーニ、さらにプラマック・ヤマハのトプラク・ラズガットリオグルとジャック・ミラーがその後方でチェッカーを受けた。

今回のブラジルGPスプリントは、開始前のトラブルと22年ぶりの開催という特別な条件の中で行われたが、その初代ウイナーの座はマルク・マルケスのものとなった。ディ・ジャンアントニオの力走、アプリリアの前進、そして小椋藍の5位も含め、多くの見どころを残した一戦だった。

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カテゴリー: F1 / MotoGP