MotoGP ロードレース世界選手権
先週のチェコGPから連戦開催となったMotoGP オーストリアGPは、イアンノーネがフリー走行、予選でポジティブなパフォーマンスを見せ、決勝に期待が掛かったが、決勝は予想以上のタフなレースとなり、11位でゴール。

序盤はトップグループに食い込むアグレッシブな走りを見せるも、中盤からペースをキープできず、ポジションを落とし、我慢の走行に。

チームメイトのリンスは、序盤のコースアウトにより一旦最後尾までポジションを落とすも、その後数台をオーバーテイクし、16位でチェッカー。イアンノーネ、リンス共に、悔しさの残る週末となった。

アンドレア・イアンノーネ (決勝11位)

「決勝の結果自体は良くなかったけど、この週末は前向きな要素も多かったし、トップとのギャップも縮めることができたから、全体的にはポジティブなウィークだったよ。決勝はタイヤが消耗してからは、また苦戦するだろうと予測がついていたけど、予選やフリー走行ではトップタイムと僅差だったし、今週はGSX-RRのポジティブなパフォーマンスを見せることができたと思うんだ。まだまだ改善されるべきことはたくさんあるし、必ず改善されるだろうとは思っているけど、そのためには努力を続ける必要がある。でもスズキのエンジニアやチームスタッフが一緒に頑張ってくれているから、僕もベストを尽くすのみさ。この2戦で色々確認できたことも多かったから、このフィードバックが必ず今後のレースに役に立つはずだし、決勝でのタイヤマネージメントも、制御系やシャーシのセットアップで、まだまだ良くしていくことができると思っている。少なくともブレーキングに関しては以前よりかなり良くなったし、レース毎に進歩していることは確かだからね。」

アレックス・リンス (決勝16位)

「決勝はあまりうまくいかなかったよ。スタートは悪くなかったんだけど、大勢のライダーの中に埋もれてしまって、順位を落としてしまった。その後、他車にぶつけられてコースアウトしたために、その遅れを取り戻すためにプッシュしすぎて、タイヤをうまく温存できなかったんだ。数台オーバーテイクするのが精一杯だったけど、とにかく決勝をきっちり完走することができたことで、色々なデータを得ることができた。このサーキットは思った以上に苦労し、期待した結果を残せなかったけど、この週末に得た成果は大きかったので、これをまた次に繋げていけるようにするよ。」

河内健 (テクニカルマネージャー)

「チェコGP後に1日テストを行い、そこで試したアイテムがアンドレア、アレックス共に好結果だったので、正直、ここレッドブルリンクではもう少し上を期待していました。アンドレアは出だしも良く、レースタイヤでも良いペースで周回できていたので、決勝に期待していたのですが、残念ながら期待より低い結果で終わってしまいました。まだ色々と問題があることが明らかになったので、引き続き改善を続けていきます。アレックスは今週ずっと苦戦気味で、徐々にペースは上がってきてはいたのですが、もう一歩上まで上げることができませんでした。これも勉強だと思い、このデータを次に繋げていくようにします。次戦イギリスGPは、私たちが昨年初優勝を遂げたシルバーストンなので、開発を継続し、少しでも良い結果を出せるように頑張りたいと思います。」

ダビデ・ブリビオ (チームマネージャー)

「今週末は、タフなレースになるであろうことは予想しましたが、金曜のスタートがさほど悪くなかったので、正直もう少し上の結果を期待していました。決勝はトップグループでレースが出来るかも知れないと期待を持ちましたが、逆に、まだまだ足りない部分が明白になりました、しかしながら、アンドレアはこれまでのレースと比較すると、かなりマシンのフィーリングが良くなっていましたし、決勝ではトップ10には入れなかったものの、方向性がかなり見えたので、今後さらに改善を続けていきたいと思っています。アレックスはスタート直後の1コーナーで他車と接触があり、コースアウトしてしまったために、我慢を強いられる追い上げレースとなってしまいましたが、彼にとっては学ぶべきことが多かったレースだったのではないかと思います。レースは決勝の結果が全てですが、彼にとってはまだ成長の過程なので、ひとつひとつのレースが次のステージへのステップになるでしょう。次戦シルバーストンは、昨年我々が強いレースを見せることができたサーキットなので、今年もポジティブなレースにしたいですね。」

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カテゴリー: F1 / MotoGP