メルセデスとフェラーリ F1レギュレーション変更を阻止へ 批判でも動かず

鈴鹿で露呈したエネルギー管理問題やドライバーからの強い批判、さらにはマックス・フェルスタッペンの離脱示唆といった状況にもかかわらず、現行ルールの根本的な見直しは進まない可能性が高い。
F1内部ではすでに複数の改善案が議論されているが、現実には“動かない力”が働いている。
では、なぜ変更は進まないのか。
メルセデスとフェラーリが反対
スペイン紙の報道によると、メルセデスとフェラーリは今季中の大幅なレギュレーション変更に反対している。
検討されているのは、予選に関する限定的な調整にとどまる可能性が高い。
現在、メルセデスが優位に立ち、フェラーリがそれに続く構図となっていることが、この姿勢の背景にあるとみられる。
ヴォルフとバスールは現状を擁護
メルセデスのチーム代表トト・ヴォルフは、現在のレース内容に問題はないとの認識を示した。
「レースに美しさが欠けていると不満を言う人はいないはずだ。そう思わないか?」
「これを好まないのは、保守的で伝統主義的な人々、あるいは過去にとらわれている人たちだけだ」
一方で、予選については改善の必要性を認めている。
「問題はレースではない。予選だ。この点は4月9日にロンドンで議論する」
フェラーリのチーム代表フレデリック・バスールも、レース自体は成功していると評価した。
「全体としてF1にとって良いことだし、選手権にとっても良い」
「鈴鹿ではこれまで以上にオーバーテイクがあり、良いショーだった」
議論されるも進まない改革
舞台裏では、電動と内燃機関の出力配分の変更や、アクティブエアロの制限緩和といった案も検討されている。
しかし、上位チームにとって不利になりかねない大幅変更は、現実的には難しい状況だ。
F1の構造的問題が浮き彫りに
元F1ドライバーのクリスチャン・アルバースは、この状況を象徴的だと指摘する。
「メルセデスは今の支配的な状況にある以上、何も言わないのは当然だ」
「ひとつ確かなのは、FIAが今季のレギュレーションを適切に実装できなかったということだ」
一方でアストンマーティンのペドロ・デ・ラ・ロサは、より複雑な視点を示している。
「私は新しいF1を支持しているわけではないが、観客の意見も重要だし、ドライバーの気持ちも理解できる」
「彼らは限界まで攻めることを愛している。しかし今のF1ではそれができていない」
「フェルナンドやランスの様子を見ると、彼らが楽しめていないことが分かる。それが悲しい」
ドライバーの不満、技術的課題、そしてチームの利害。2026年F1レギュレーションを巡る問題は、単なるルール論争ではなく、F1という競技の構造そのものを映し出している。
Source: GMM
カテゴリー: F1 / F1マシン / スクーデリア・フェラーリ / メルセデスF1
