MotoGP | ホンダ 最終戦 バレンシアGP 予選レポート
2日連続で不安定な天候となったバレンシアは、午後になって雨も上がり、MotoGPクラスの予選はドライコンディションで行われた。しかし、路面のところどころにウエットパッチが残る難しい状況で、マルク・マルケス(Repsol Honda Team)は転倒を喫し5番手、今大会がラストレースとなるダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は9番グリッドを獲得した。
初日のフリー走行でトップタイムをマークしたマルケスは、2日目のフリー走行でもロングランを行い決勝に向けて準備を進めた。その結果、総合順位では2番手へとポジションを一つ落としたが、ダイレクトに予選Q2進出を果たした。
ウエットコンディションの中で行われた午前中のFP3で、初日同様、決勝を想定したロングランでタイヤの変化を確認したマルケス。午後に行われたFP4では、ウエットからドライへと変化する難しいコンディションの中で連続周回を続けてトップタイムをマークと、決勝に向けて万全の状態を築いた。しかし、ドライコンディションへと路面が変化した予選Q2では、コースインして2周目の4コーナーで痛恨の転倒、ピットに戻り、2号車でアタックしたが、5番手にとどまった。
この転倒でマルケスは左肩を痛めたために、予選では100%のアタックをしなかったが、決勝では地元ファンの声援を受けて今季10勝目に挑む。
今大会がラストランとなるダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、初日5番手とまずまずのスタートを切った。そして2日目、3回目の走行では一つポジションを落としたが、総合6位で予選Q2進出を果たした。その後、不安定なコンディションとなったFP4では、路面コンディションを確認しながら19番手だったが、予選Q2ではトップから0.828秒差の9番手までポジションを上けた。決勝では、現役18年のライダー生活に終止符を打つ。今大会はペドロサのラストランを見届けようと、木曜日から大勢のファンがサーキットに駆けつけている。ライダー人生の締めくくりのレースでペドロサは、100%の走りをする意気込みだ。
ウエットコンディションで苦戦した中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、ドライコンディションとなった予選Q1で4番手につけ、14番グリッドを獲得。ルーキー・オブ・ザ・イヤーに王手のフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は予選Q1で5番手につけ、15番グリッドを獲得した。中上、モルビデリともにQ2進出にあと一歩だった。決勝では中団グリッドから追い上げのレースに挑む。
以下、トーマス・ルティ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が17番手、ケガのために欠場のカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)の代役として出場のステファン・ブラドルは20番グリッドから決勝に挑む。
マルク・マルケス(MotoGP 5番手)
「今日の予選は少し運がありませんでした。最初のアタックを試みた周回で、最初の右コーナーで転倒してしまいました。すぐ肩に異常を感じました。幸い、自分のトラックに戻って少し動かしてみて、それほど悪くない状態だということが分かり、それから、よくなり始めました。医者が来てチェックをして、すべて元に戻ったので、マシンに戻る準備はできました。でもいつものようにプッシュはしませんでした。転倒しないように無理をしなかったからです。その走りで、ポールポジションとわずか0.1秒差というのは悪くありません。明日の決勝は、また違う一日となります。楽しみにしています」
ダニ・ペドロサ(MotoGP 9番手)
「ウエットからドライコンディションになったFP4では、マシンのセットアップに問題を抱え、予選までに調整ができず少し苦戦しました。ベストは尽くしましたが、これ以上のポジションは獲得できませんでした。もし雨が降れば、アスファルトの上の水の量がフィーリングに大きく影響するので、決勝は路面コンディションがカギを握ります。今朝はウエットでようやくいい感触を見つけることができましたが、時間が掛かりすぎでした。どのような天気になるか様子を見て、明日何ができるか考えたいと思います」
中上貴晶(MotoGP 14番手)
「ドライコンディションで走れたのはかなり短い時間でしたが、比較的素早く、対応することができました。しかし、コース上のところどころ、嫌なところにウエットパッチがあって難しい走りを要求されました。目の前でジャック(ミラー)が転んだこともあり、細心の注意を払って走りました。予選Q1は、マーベリック(ビニャーレス)、バレンティーノ(ロッシ)、(アンドレア)イアンノーネ、ホルヘ(ロレンソ)というワークス勢がいて厳しい戦いを覚悟しましたが、コンマ1秒差でQ2進出を逃しました。メンバーを考えれば、思ったより僅差で、それだけに、もう少しうまくまとめればという悔しさはあります。ウエットだったFP3は昨日よりは前進できましたが、まだ、いいレベルには達していません。どちらかと言えばドライの方がいい戦いができると思います。明日はシーズン最後のレースなので、27周、自分の力を出し切っていいレースにしたいです」
フランコ・モルビデリ(MotoGP 15番手)
「ウエットのFP3ではマシンの感触がよくなり、わずか0.1秒の差でQP2への進出を逃しました。パフォーマンスはよかったです。予選とFP4はかなり遅かったのですが理由はわかりません。調べる必要があります。リアグリップの感触があまりよくなかったので思ったようにプッシュできませんでした」
トーマス・ルティ(MotoGP 17番手)
「FP4ではドライのラインが見え始めたので、スリックタイヤで走れそうでした。ドライコンディションでのデータがなかったのでセットアップは妥協しなければなりませんでした。リアのトラクションがベストな状態ではなく、その問題がなければ予選はもっとうまくいったと思います。レース日はもっと雨が降る予報なので、落ち着いて、長いレースの心構えをして、完走することが重要になります。楽しみです」
ステファン・ブラドル(MotoGP 20番手)
「今日も厳しい日になりました。なぜなら路面コンディションと天候がとても不安定だったからです。ドライでの時間があまりありませんでした。FP4では水たまりがたくさんあったので、ドライのセッティングにマシンを合わせることができず、予選にいどまなければなりませんでした。予選では思っていたようなラップタイムは刻めませんでしたが、ウエットコンディションでは感触がかなりいいので、どのような天気になるか様子を見たいと思います。もしドライになったら、データを分析して、このサーキットにもう少し合うセッティングを見つけなければなりません」
カテゴリー: F1 / MotoGP
初日のフリー走行でトップタイムをマークしたマルケスは、2日目のフリー走行でもロングランを行い決勝に向けて準備を進めた。その結果、総合順位では2番手へとポジションを一つ落としたが、ダイレクトに予選Q2進出を果たした。
ウエットコンディションの中で行われた午前中のFP3で、初日同様、決勝を想定したロングランでタイヤの変化を確認したマルケス。午後に行われたFP4では、ウエットからドライへと変化する難しいコンディションの中で連続周回を続けてトップタイムをマークと、決勝に向けて万全の状態を築いた。しかし、ドライコンディションへと路面が変化した予選Q2では、コースインして2周目の4コーナーで痛恨の転倒、ピットに戻り、2号車でアタックしたが、5番手にとどまった。
この転倒でマルケスは左肩を痛めたために、予選では100%のアタックをしなかったが、決勝では地元ファンの声援を受けて今季10勝目に挑む。
今大会がラストランとなるダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、初日5番手とまずまずのスタートを切った。そして2日目、3回目の走行では一つポジションを落としたが、総合6位で予選Q2進出を果たした。その後、不安定なコンディションとなったFP4では、路面コンディションを確認しながら19番手だったが、予選Q2ではトップから0.828秒差の9番手までポジションを上けた。決勝では、現役18年のライダー生活に終止符を打つ。今大会はペドロサのラストランを見届けようと、木曜日から大勢のファンがサーキットに駆けつけている。ライダー人生の締めくくりのレースでペドロサは、100%の走りをする意気込みだ。
ウエットコンディションで苦戦した中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、ドライコンディションとなった予選Q1で4番手につけ、14番グリッドを獲得。ルーキー・オブ・ザ・イヤーに王手のフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は予選Q1で5番手につけ、15番グリッドを獲得した。中上、モルビデリともにQ2進出にあと一歩だった。決勝では中団グリッドから追い上げのレースに挑む。
以下、トーマス・ルティ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が17番手、ケガのために欠場のカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)の代役として出場のステファン・ブラドルは20番グリッドから決勝に挑む。
マルク・マルケス(MotoGP 5番手)
「今日の予選は少し運がありませんでした。最初のアタックを試みた周回で、最初の右コーナーで転倒してしまいました。すぐ肩に異常を感じました。幸い、自分のトラックに戻って少し動かしてみて、それほど悪くない状態だということが分かり、それから、よくなり始めました。医者が来てチェックをして、すべて元に戻ったので、マシンに戻る準備はできました。でもいつものようにプッシュはしませんでした。転倒しないように無理をしなかったからです。その走りで、ポールポジションとわずか0.1秒差というのは悪くありません。明日の決勝は、また違う一日となります。楽しみにしています」
ダニ・ペドロサ(MotoGP 9番手)
「ウエットからドライコンディションになったFP4では、マシンのセットアップに問題を抱え、予選までに調整ができず少し苦戦しました。ベストは尽くしましたが、これ以上のポジションは獲得できませんでした。もし雨が降れば、アスファルトの上の水の量がフィーリングに大きく影響するので、決勝は路面コンディションがカギを握ります。今朝はウエットでようやくいい感触を見つけることができましたが、時間が掛かりすぎでした。どのような天気になるか様子を見て、明日何ができるか考えたいと思います」
中上貴晶(MotoGP 14番手)
「ドライコンディションで走れたのはかなり短い時間でしたが、比較的素早く、対応することができました。しかし、コース上のところどころ、嫌なところにウエットパッチがあって難しい走りを要求されました。目の前でジャック(ミラー)が転んだこともあり、細心の注意を払って走りました。予選Q1は、マーベリック(ビニャーレス)、バレンティーノ(ロッシ)、(アンドレア)イアンノーネ、ホルヘ(ロレンソ)というワークス勢がいて厳しい戦いを覚悟しましたが、コンマ1秒差でQ2進出を逃しました。メンバーを考えれば、思ったより僅差で、それだけに、もう少しうまくまとめればという悔しさはあります。ウエットだったFP3は昨日よりは前進できましたが、まだ、いいレベルには達していません。どちらかと言えばドライの方がいい戦いができると思います。明日はシーズン最後のレースなので、27周、自分の力を出し切っていいレースにしたいです」
フランコ・モルビデリ(MotoGP 15番手)
「ウエットのFP3ではマシンの感触がよくなり、わずか0.1秒の差でQP2への進出を逃しました。パフォーマンスはよかったです。予選とFP4はかなり遅かったのですが理由はわかりません。調べる必要があります。リアグリップの感触があまりよくなかったので思ったようにプッシュできませんでした」
トーマス・ルティ(MotoGP 17番手)
「FP4ではドライのラインが見え始めたので、スリックタイヤで走れそうでした。ドライコンディションでのデータがなかったのでセットアップは妥協しなければなりませんでした。リアのトラクションがベストな状態ではなく、その問題がなければ予選はもっとうまくいったと思います。レース日はもっと雨が降る予報なので、落ち着いて、長いレースの心構えをして、完走することが重要になります。楽しみです」
ステファン・ブラドル(MotoGP 20番手)
「今日も厳しい日になりました。なぜなら路面コンディションと天候がとても不安定だったからです。ドライでの時間があまりありませんでした。FP4では水たまりがたくさんあったので、ドライのセッティングにマシンを合わせることができず、予選にいどまなければなりませんでした。予選では思っていたようなラップタイムは刻めませんでしたが、ウエットコンディションでは感触がかなりいいので、どのような天気になるか様子を見たいと思います。もしドライになったら、データを分析して、このサーキットにもう少し合うセッティングを見つけなければなりません」
カテゴリー: F1 / MotoGP