ハースF1元代表ギュンター・シュタイナー MotoGPテック3買収合意との報道

長年オーナーを務めてきたエルベ・ポンシャラルとの交渉は数か月にわたり進められており、シュタイナーが率いる米国コンソーシアムによる買収という形で決着したとされる。
MotoGPの新オーナーであるリバティ・メディアにとっても注目の動きであり、F1からの人気拡大につながる可能性が指摘されている。
この動きについてはMotoGPパドック内で数か月にわたり噂されてきたが、ついに具体的な買収合意に至ったとThe Raceの情報筋が伝えている。正式発表はカタルーニャGPで行われる見込みだ。イタリア人のシュタイナーは、長年オーナーを務めてきたエルベ・ポンシャラルからチームを購入するアメリカ人コンソーシアムを率いることになる。
先月のMotoGP夏休みの間にすでに契約が完了したのではないかという噂も流れていたが、ポンシャラルはThe Raceに対しそれを否定し、交渉を続けていることは認めていた。
ポンシャラルは今年初めのアラゴンGPでシュタイナーについてこう語っていた。
「とても率直な人物で、将来的に一緒に働くにはとても良い人物だと思う」
「だから今は提案を聞いているところだ。それは株主やパートナーとして入ってくることかもしれないし、チーム全体を買うことかもしれない」
「だが私が推し進めているのは、2027年から2031年までに生き残り、活動を続ける可能性を確保することだ。できればTech3の名前と、自分の拠点、自分のチームを保ちながら、さまざまな投資家とともに。それを安全にするためだ」
「2027年から2031年の契約に向けてかなり大きな投資を行う必要があるが、単独ではそれを行うのは少し難しい」

しかし現在は解決策が見つかったようで、シュタイナーによる買収のニュースは金曜午後、モントメロ・サーキットで発表される見込みだ。
The Raceは火曜日に複数の情報筋から契約が締結されたとの話を初めて聞き、木曜日には他の関係者がニュースが差し迫っていることを確認した。
週末のイベントのスケジュールにはすでに「特別記者会見」が追加されているが、その議題については何も明らかにされていない。これはMotoGPとしては非常に異例なことだ。
このニュースはMotoGPの新しいオーナーであるリバティ・メディアにとっても歓迎すべきものだろう。シュタイナーはF1ドキュメンタリー『Drive to Survive』でハースのチーム代表を務め、番組の中で大きなブレイクを果たした。
彼をMotoGPに迎えることは、リバティにとって新たに所有するプロパティに対し、F1の巨大なオーディエンスを取り込む絶好の機会を生み出す。シュタイナーを追う新しいドキュメンタリーシリーズは、その最初の一歩となる可能性が高い。
カテゴリー: F1 / MotoGP