F1メキシコGP 予選:ランド・ノリスが圧巻のポール 角田裕毅は11番手惜敗
ランド・ノリスがF1メキシコGP予選で圧巻のパフォーマンスを披露し、ポールポジションを獲得した。フェラーリ勢のシャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンがそれに続き、マクラーレンのチームメイトであるオスカー・ピアストリは8番手でセッションを終えた。

Q2でトップタイムを記録したノリスだったが、Q3の最初のアタックではルクレールが暫定ポールを奪い、ややプレッシャーを感じる展開となった。しかし25歳のノリスは2回目のアタックで完璧な走りを見せ、1分15秒586を叩き出してルクレールの最終タイムを0.262秒上回る圧巻のタイムを記録した。

ハミルトンはフェラーリにとって堅実な結果を支える形で3番手につけ、メルセデスのジョージ・ラッセルが4番手、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが5番手に続いた。一方、もう1台のメルセデスを駆るアンドレア・キミ・アントネッリは6番手を確保し、ウィリアムズのカルロス・サインツJr.が7番手につけた。ただし、サインツは前戦オースティンでのペナルティにより5グリッド降格となる。

ピアストリは苦戦を強いられ、チームメイトからほぼ0.8秒遅れの8番手。レーシングブルズのアイザック・ハジャーとハースのオリバー・ベアマンがトップ10を締めくくった。

角田裕毅(レッドブル)はQ3進出をわずか0.014秒差で逃し、11番手でセッションを終えた。同じくQ2で敗退したのは、ハースのエステバン・オコン(12番手)とキック・ザウバーのニコ・ヒュルケンベルグ(13番手)だった。

アストンマーティンのフェルナンド・アロンソが14番手、レーシングブルズのリアム・ローソンは代表的なタイムを記録できず15番手に終わった。

Q1で脱落したのは、キック・ザウバーのガブリエル・ボルトレト(16番手)、ウィリアムズのアレクサンダー・アルボン(17番手)、アルピーヌのピエール・ガスリー(18番手)。アストンマーティンのランス・ストロールは最終アタックを中断し19番手、アルピーヌのフランコ・コラピントが20番手で全体を締めくくった。

F1 メキシコシティGP 予選 結果・ラップタイム

1.ランド・ノリス(マクラーレン) - 1分15秒586
2.シャルル・ルクレール(フェラーリ) - 1分15秒848
3.ルイス・ハミルトン(フェラーリ) - 1分15秒938
4.ジョージ・ラッセル(メルセデス) - 1分16秒034
5.マックス・フェルスタッペン(レッドブル) - 1分16秒070
6.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス) - 1分16秒118
7.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ) - 1分16秒172
8.オスカー・ピアストリ(マクラーレン) - 1分16秒174
9.アイザック・ハジャー(レーシングブルズ) - 1分16秒252
10.オリバー・ベアマン(ハース) - 1分16秒460
11.角田裕毅(レッドブル)
12.エステバン・オコン(ハース)
13.ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)
14.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
15.リアム・ローソン(レーシングブルズ)
16.ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)
17.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
18.ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
19.ランス・ストロール(アストンマーティン)
20.フランコ・コラピント(アルピーヌ)

メキシコグランプリ(メキシコシティGP) 角田裕毅

Q1:ハジャーがトップ発進、角田裕毅は難なく通過
標高の高いメキシコ特有の薄い空気と、路面温度48℃という過酷なコンディションの中で始まったQ1では、トラックエボリューションが急速に進行。レーシングブルズのアイザック・ハジャーが1分16秒台前半で最速を記録し、ランド・ノリスとリアム・ローソンが続いた。角田裕毅(レッドブル)は9番手で危なげなくQ2へ。ガブリエル・ボルトレト、アレクサンダー・アルボン、ピエール・ガスリー、ランス・ストロール、フランコ・コラピントがここで敗退した。

Q2:角田裕毅はわずかに届かず11番手、ローソンはタイムなし
Q2は気温が46℃まで下がり、各チームがタイヤの適温維持に苦労する展開。序盤はマックス・フェルスタッペンが1分16秒824を刻むも、シャルル・ルクレールがすぐに上回った。終盤、ランド・ノリスが圧倒的なアタックで首位に浮上し、ルイス・ハミルトンがそれに次ぐ。角田裕毅は中盤にQ3圏内へ食い込んだが、最終アタックでピアストリに抜かれ11番手に後退。わずか0.014秒差でQ3進出を逃した。リアム・ローソンは最終アタックを中止し、15番手で終えている。

Q3:ノリスが圧巻の“完璧ラップ”でポールポジション
最終Q3では気温低下により路面のグリップが向上し、上位陣による接戦が展開された。マックス・フェルスタッペンがまず1分16秒455を記録したが、ノリスがそれを0.3秒上回って暫定トップに立つ。終盤にはルクレールが一時的にポールを奪うも、ノリスが最終アタックで1分15秒586を叩き出して再逆転。2位ルクレールに0.262秒差をつける完璧な一撃だった。ノリスは今季5回目、通算14回目のポールポジション。マクラーレンのオスカー・ピアストリは8番手にとどまり、サインツは7番手ながらグリッド降格で後退。ピアストリが7番グリッドからスタートする。9番手にハジャー、10番手にオリバー・ベアマンと、若手勢の健闘も光った。

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カテゴリー: F1 / F1メキシコGP / F1レース結果