メルセデスF1 信頼性問題に危機感 ヴォルフ「これではタイトルを争えない」

キミ・アントネッリは終盤に2番手を走行していたものの、マシントラブルによって今季初リタイアを喫した。チーム代表のトト・ヴォルフは、タイトル争いを続けるうえで現在の状況は到底受け入れられないと厳しく批判している。
ヴォルフ代表「信頼性は十分ではない」
メルセデスは近戦で重要なポイントを相次いで失っている。カナダGPではジョージ・ラッセルが首位走行中にリタイア。モナコGPではランド・ノリスもパワーユニット関連の問題で戦列を離れた。
そしてバルセロナ・カタルーニャGPでは、アントネッリが残り5周でラッセルを抜いて2番手へ浮上した直後にマシントラブルが発生。表彰台が目前だっただけに、チームにとって大きな痛手となった。
ヴォルフはSky Sports F1に対し、現状への強い不満を口にした。
「これではチャンピオンシップを争うことはできない。2レースに1回のペースでマシンが大量ポイントを失っているような状況だからだ」
「ある時は片方のマシン、次はもう片方のマシンだ。1位になるためには、まず完走しなければならない。それができていないのだから十分ではない」
チーム内バトルが勝利を逃した可能性も
アントネッリのリタイア前、メルセデス勢はともにルイス・ハミルトンを追う展開となっていた。しかしレース中盤、アントネッリがラッセルにプレッシャーをかけ続けたことでタイムを失った可能性があるとヴォルフは指摘する。
ハミルトンは3ストップ戦略を選択し、終盤のバーチャル・セーフティカー(VSC)を利用して最後のピットストップを実施。その結果、トップの座を維持して勝利を手にした。
ヴォルフはチーム内でのレース運びについて再検討する必要があると認めた。
「チームとしてフェアにレースをさせようとしたが、その結果として勝利を失った可能性がある。優勝を争っている状況で、どうチーム内バトルを管理するべきかドライバーたちと話し合う必要がある」
「ジョージがピットストップを行う前、2人はかなり激しく争っていた。その間にルイスに4秒から6秒ほど失ったと思う。そしてVSCによって状況が一変した」
「ジョージとキミが激しく争えば、そのぶんラップタイムを失うことになる。今後に向けて話し合わなければならない」
タイトル争いへ向けた課題が浮上
メルセデスは2026年シーズン序盤を支配し、アントネッリがランキング首位を維持している。しかし近戦では信頼性問題が頻発しており、コンストラクターズ選手権でも大きな懸念材料となっている。
さらに今回のレースでは、ドライバー同士の自由なバトルが戦略面で不利益を生んだ可能性も浮上した。ヴォルフの発言は、今後メルセデスがチームオーダーやレース運営方針を見直す可能性を示唆しており、タイトル争いが本格化する後半戦に向けた重要な議論となりそうだ。
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