F1エンジン搭載メルセデスAMG ONE ニュルの市販車最速タイムを再び更新
メルセデスAMG ONEは、ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェで再びその優位性を証明し、市販車としての自身のラップレコードを更新した。メルセデスAMGのブランドアンバサダーであり、DTMドライバーのマロ・エンゲルが運転したこのハイパーカーは、驚異的なラップタイム6分29秒090を記録し、従来の記録を5秒以上も上回った。この偉業により、AMG ONEは、伝説のトラックで6分30分の壁を破った初のロードカーとなり、スーパー・スポーツカー・クラスのリーダーとしての地位を不動のものとした。

この記録破りの偉業は、メルセデスAMGチームがひたむきにパフォーマンスを追求してきたことの証である。メルセデスAMG社の最高経営責任者であるミヒャエル・シーベは、チームの功績を誇りに思うと述べた。

「我々は公道用車両の記録を約2年間保持してきた。しかし、AMGでは常に、最大限、あるいはそれ以上の可能性の限界に挑み続けている。だからこそ、今回もまた、唯一無二のAMG ONEで何が可能かを示したのだ。チーム全員が努力と献身の成果を手にした。このチームの奮闘と素晴らしい記録に誇りを持っている。今回もまた、我々はAMGの精神と専門性を印象的に示した]

マロ・エンゲルも同じ意見で、チームの献身とAMG ONEの卓越した能力を認めた。

「2年前はコンディションが理想的ではなく、トラックの一部はまだ少し湿っていました。私たちはもっとできると分かっていましたし、それを示したかったのです。今日、私たちはAMG ONEの最大限のポテンシャルを発揮することができました。アファルターバッハのチーム全員に感謝します。このようなユニークな車でこの記録ラップを走ることができて、とても嬉しく光栄に思います」

メルセデスAMG ONEは、F1のハイブリッド駆動技術を公道に導入した驚異的なテクノロジーである。そのパワートレインは、1.6リッターV6ハイブリッドガソリンエンジンと4つの電気モーターで構成され、合計出力は1,049hp(782kW)である。これにより、このハイパーカーは最高速度352 km/h(218 mph)を達成できる。強力なハイブリッドシステムに加え、AMG ONEは、カーボンファイバー製モノコック、アクティブエアロダイナミクス、プッシュロッド式シャシーなどの先進的な機能を備えている。

記録挑戦では、このAMG ONEに、この車のために特別に開発されたミシュランのPilot Sport Cup 2 R MOタイヤが装着され、「レース・プラス」ドライブプログラムが使用された。このプログラムは、最大限の空力特性を発揮し、車高を低くし、ハイブリッド駆動システムのフルパワーを引き出す。また、コーナーでのダウンフォースを維持しながら直線での速度を最大限に高めるために、DRS(ドラッグ・リダクション・システム)も戦略的に使用された。

AMG ONEのF1由来のEパフォーマンス・ハイブリッド・ドライブ・システムは、エンジニアリングの傑作である。ブリックスワースのメルセデスAMGハイパフォーマンス・パワートレインとの共同開発により、高度に統合され、インテリジェントにネットワーク化されたユニットが実現した。このシステムには、レスポンスと加速を大幅に向上させる電気ターボチャージャーと、161hp(120kW)の追加出力を提供するMGU-K(運動用モータージェネレーターユニット)が搭載されている。

F1の技術を応用したこのハイパーカーの高性能リチウムイオンバッテリーは、容量8.4kWhを誇り、11.2マイル(18.1キロメートル)の完全電気走行が可能である。このバッテリーは革新的な直接冷却方式を採用しており、最適な温度と性能を確保している。

メルセデスAMG ONEがニュルブルクリンク北コースで記録したラップタイムは、その最先端技術、卓越した性能、そしてメルセデスAMGチームの献身の証である。この偉業は、AMG ONEが真のハイパーカーであり、フォーミュラ1™の技術を公道に導入した先駆者であるという地位を確固たるものにする。


主なハイライト
ニュルブルクリンク北コースのラップレコード更新:12.944マイル(20.832キロメートル)のニュルブルクリンク北コースで6分29.090秒を記録。
初の6分30秒切り:AMG ONEは、量産車として初めてこの偉業を達成した。
F1テクノロジー:ハイパーカーは、F1™由来の先進的なハイブリッドテクノロジーを採用。
最適なコンディション:記録ラップは、ドライコンディションのトラックで、気温59°F(空気)、68°F(アスファルト)のコンディションで達成された。
戦略的なエネルギー管理:マロ・エンゲルは、AMG ONEのエネルギーフローコントロール(EFC)システムと「リフト・アンド・コースティング」テクニックを巧みに活用し、電気エネルギーを最大限に活用した。


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カテゴリー: F1 / メルセデスF1 / 自動車ニュース