メルセデスF1 フェラーリからシモーネ・レスタらを引き抜きとの報道
メルセデスF1は、エンジニアリング部門を強化する戦略的な動きとして、長年スクーデリアでエンジニアを務めてきたシモーネ・レスタを含むフェラーリから2人の著名な人材を獲得したと報じられている。

フェラーリの元チーフデザイナーで、ザウバーやハースでも活躍したシモーネ・レスタは、豊富な経験とデザインの専門知識をもたらす。

今回の人事を明らかにしたautosportによると、レスタはメルセデスのテクニカルディレクターであるジェームス・アリソンと緊密に協力し、クルマに関連する重要なプロジェクトを推進するという。

メルセデスのソフトウェア開発部門にさらなる戦力を加えるのが、パフォーマンス・ソフトウェア部門の責任者に就任するエンリコ・サンポだ。

以前はフェラーリのドライバー・シミュレーター・チームリーダーを務めていたこのイタリア人は、急速に進化するソフトウェアの分野で豊富な経験を持っている。

ドライバーシミュレーターはF1マシン開発において、準備段階でもレースウィークエンドでもますます重要な役割を果たすようになっており、サンポの知識はメルセデスにとって貴重なものとなるだろう。

なお、レスタとサンポはメルセデスと契約を結んだものの、典型的な "ガーデニング休暇 "の契約上の義務により、2025年までブラックリー・チームに加わることはできない。

2022年にグランドエフェクトレギュレーションが導入されて以来、F1で苦戦を強いられ、過去2シーズンでわずか1勝しか挙げられていないドイツチームにとって、メルセデスの雇用は戦略的な再編成の真っ只中にある。

レッドブルに対抗してトップグリッドの座を取り戻すために戦う中、チームの長期的な基盤を強化することを全体的な目的として、改善すべき領域が特定され、ヘッドハンティングが行われた。

興味深いのは、フェラーリがメルセデスの才能をターゲットにしているように見える中で、この動きが出ていることだ。

スクーデリア・フェラーリはすでに2025年シーズンに向けてルイス・ハミルトンを確保しており、噂ではメルセデスのドライバー開発ディレクター、ジェローム・ダンブロージオを若手ドライバープログラムの責任者に抜擢しようとしているとも示唆されている。

この報復的な採用戦略は、F1の巨人同士の熾烈な競争を浮き彫りにしており、各チームがあらゆる競争上の優位性を求めてしのぎを削っている。

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カテゴリー: F1 / メルセデスF1 / スクーデリア・フェラーリ