F1モナコGP 記者会見 PART1:ルクレール「フェラーリは常に第一の選択だった」

会見ではルクレールのフェラーリとの契約延長、モナコGPでの展望、マクラーレンの1000戦目、アウディの進歩などについて語られた。
Q:まずは地元のヒーローであり、昨日から話題の人物から始めましょう。シャルル、新契約おめでとうございます。なぜフェラーリとの契約を延長したかったのですか? また、なぜ今だったのでしょうか?
シャルル・ルクレール:なぜ今か? 頭の中に特定のタイムラインがあったわけではない。でも、なぜかという理由はとても明確だ。僕はこのチームが大好きだ。それは外から見ても明らかだと思う。F1チームでは8年、フェラーリ全体では10年になる。彼らは僕を最初に信じてくれた人たちのひとりであり、今の自分がいる場所まで導いてくれた。そして何よりも僕はこのプロジェクトを信じている。フレデリック・バスールとは非常に良い関係を築いているし、彼こそがフェラーリを再び頂点へ導くことができる人物だと強く信じている。シーズンのスタートは良かった。もちろん僕たちが望んでいるほどではない。なぜなら僕たちはワールドチャンピオンを目指しているからだ。ただ、マシンには多くの革新があった。僕たちはどこが不足しているのかを理解しているし、それはおそらくエンジン側の部分だ。今後に向けた計画もあり、それが僕たちを望む位置へ戻してくれることを願っている。なぜ契約を延長したのか? それはこのチームを愛しているからであり、このプロジェクトを信じているからだ。その2つの理由で、僕たちはこれからも一緒に進んでいく。
Q:シャルル、今シーズンについてはどうですか? その計画について話していましたが、2026年もまだワールドチャンピオン争いができると思いますか?
ルクレール:予測するのは非常に難しいと思う。特にこうしたレギュレーション初年度では、状況は非常に早くどちらにも変わり得るからだ。だから今の段階で言うのは少し早すぎる。ただ、ファクトリーでは非常に高いモチベーションを感じているし、誰もがメルセデスとの差を縮めるために懸命に取り組んでいる。それが目標だし、それを達成できるかどうかはこれから見ていくことになる。
Q:優勝できれば大きな助けになりますね。そしてあなたの右隣の人物は、今週末のモナコGPであなたが優勝候補だと言っています。あなたもそう思いますか?
ルクレール:いや、そうは思わない。ただ、僕たちは以前より良い位置にいると思う。もし僕たちに賭けるサーキットがひとつあるなら、それはおそらくモナコだろう。それでもメルセデスはシーズン序盤から大きなアドバンテージを持っていると思うので、非常に強いはずだ。マクラーレンも非常に強いと思うし、レッドブルも非常に強いと思う。ただ、これまでのサーキットではストレートでかなり苦しんできたのは事実で、ここではその問題が少し小さくなるはずだ。僕たちはシャシー面でも空力面でも強いパッケージを持っているので、それが助けになると思う。それでもメルセデスが依然として倒すべきチームだと思う。
Q:今週末の幸運を祈ります。そして新契約おめでとうございます。ランド、あなたに移りましょう。昨年の勝者ですが、今年もそれを再現できる自信はどれほどありますか?
ランド・ノリス:昨年のこの週末へ向かう流れの方が、今年より少し良かったと思う。だから昨年ほどのレベルではないかもしれない。ただ、僕たちは楽観的だ。ポールポジション獲得と優勝を目指したいし、それは僕たちが自分たちに課している目標だ。ただ、フェラーリも非常に強かったし、メルセデスはさらに強かった。だから先走りすぎないようにしたい。あまり楽観的になりすぎたくはないが、同時に今の僕たちは、それが可能だと信じながら週末に臨める状態にあると思う。今はその姿勢を維持したい。
Q:マシンの特性を考えると、モナコはあなたたちに向いていると思いますか?
ノリス:本当に難しい質問だ。今年のモントリオールでは、もっと支配的なマシンを持っていた昨年よりもポールポジションに近かった。そして僕たちは、ここに似た特性を持つサーキット、つまり低速コーナー主体でグリップの低いコースで勝っている。そうしたことを考えると自信になる。一方で、今季全体のパフォーマンスを見ると、そこまでではない。ただ僕たちは他チームとの比較も理解している。どこで速く、どこで速くないのかも分かっている。フェラーリがストレートで最速ではないのは事実だが、それは彼らが多くのダウンフォースとドラッグを積んでいるからでもある。言わば自分たちで自分たちに課している代償であり、その代わりに別のアドバンテージを得ている。そのアドバンテージは今週末、間違いなく表れると思う。
Q:最後にランド。マクラーレンにとって1000戦目です。この節目に到達するのは史上2チーム目となります。マクラーレンで最も多くのレースに出場しているドライバーとして、自分がチームの歴史に果たしてきた役割をどれほど誇りに思いますか?
ノリス:とても誇りに思っている。僕の夢はF1に来ることだったし、最初からマクラーレンで走ることが夢だった。マクラーレンで最も多くレースに出場したドライバーになるなんて、一度も考えたことはなかったと思う。本当に素晴らしい記録だ。正直に言うと、僕は普段こうした統計があまり好きではないし、人がそれを話すのも好きではない。でもこれは純粋に誇りに思えるものだ。パフォーマンスの数字ではなく、もっと一般的な記録だからだと思う。自分の名前がこれまでの偉大なドライバーたちと並ぶのは特別なことだ。チャンピオンシップ1回でも素晴らしいが、多くの人たちはそれ以上のことを成し遂げている。僕もそのレベルに到達したいと思っている。ただ、自分の名前が歴代の素晴らしいドライバーたちと並んでいること自体が特別だ。数年前の誰も見たくなかった状態のマクラーレンから、今のマクラーレンへ変わる過程を少しでも手助けできたことを誇りに思う。信じられないような旅だったし、その一員になれたことは幸運だった。僕は本当に幸運な人間だと思う。そしてこれからも長くここにいるつもりだ。コンストラクターズ選手権やドライバーズ選手権を勝てるチームとして、マクラーレンを今の位置に保ち続けたい。その旅に参加できたことを誇りに思うし、これからも長く続くことを願っている。
Q:ランド、ありがとうございました。今週末の幸運を祈ります。ガブリエル、あなたに移りましょう。2度目のモナコGPです。公国の市街地コースは、あなたとアウディにどのようなチャンスをもたらすと思いますか?
ガブリエル・ボルトレト:僕たちにとって良い週末になる可能性があると思う。もちろん、まだやるべき作業はたくさんある。特にドライバビリティだ。そこは今年少し苦しんできた部分だと思う。ただ、シャシー面では悪くない位置にいること、そして競争力があることを示してきたと思う。多くの予選でQ3進出を争ってきたし、実際にQ3へ進んだこともある。レースでは良いスタートを決めて、その位置を維持することが重要になる。だから様子を見たい。モナコは僕たちに良い結果をもたらしてくれる可能性があると思う。
Q:ドライビングの観点では非常に独特なサーキットです。コックピットの中では違ったアプローチが必要になりますか?
ボルトレト:基本的にはどのサーキットでも限界で走る。ただ、モナコは非常に難しい市街地コースだ。壁がとても近く、コースも非常に狭い。だから当然、違った走り方をしなければならない。ミスをしたときに逃げ場が多いサーキットなら問題ないが、ここではミスがラップを失うことにつながるし、マシンをクラッシュさせる可能性もある。だから間違いなく少し違った走り方が必要になる。
Q:ここまでのシーズンを振り返って、アウディの進歩をどのように総括しますか?
ボルトレト:まず第一に、チームは今の位置までマシンを持ってきたという意味で素晴らしい仕事をしていると思う。僕たちはトップ10争いをしている。パワーユニットと完全に新しいマシンを投入したチームの初年度で、それが実現するとは限らなかった。ポイント争いをし、予選で良い位置を争えていること自体がすでに素晴らしいことだ。もちろん、オーストラリアでは非常に良い結果でスタートした。Q3に進出し、決勝では9位だった。そのことで期待値も高くなったと思う。ただ今は基礎を築いている段階で、自分たちのベースラインを良い位置へ持っていこうとしている。そしてそれはできていると思う。前戦では2台とも完走し、すべてをコントロールできていた。ただ残念ながらポイントを獲得できるだけのペースはなかった。だから今週末はそれを実現できることを願っている。
QUESTIONS FROM THE FLOOR
Q:シャルル、新契約おめでとうございます。フェラーリへの忠誠心はよく知られていますが、残念ながらこれまでの長い関係の中で、勝利できなかったシーズンの方が多くなっています。それでも将来さらに成功できると信じるフェラーリのプロジェクトとは何でしょうか? チームからどのような保証を受けていますか?
シャルル・ルクレール:主にフレッドだ。僕は彼のビジョンに非常に共感しているし、本当に彼を信じている。もちろん、これは彼がチームとともに作り上げた最初のマシンだ。実際にマシンには多くの革新が見られるし、僕たちは長期的なビジョンを持っている。もちろん長すぎるものではない。誰もができるだけ早く勝ちたいと思っているからだ。ただ、できるだけ早く再び頂点へ戻るためのビジョンがある。僕はそのビジョンを信じているし、それが今まで以上にこのプロジェクトを信じる理由だ。
Q:契約延長おめでとうございます。ワールドチャンピオン獲得という目標に対して、契約の中に期限や条件を盛り込むことはできましたか? チームへの愛情について話していましたが、その愛情だけでは永遠には続かないはずですし、勝利への欲求の方が大きいのではありませんか?
ルクレール:チームへの愛情はとても大きい。ただ、あなたの言う通り、勝利はすべてのドライバーにとって重要だし、そのために僕たちはレースをしている。でも、赤いマシンで勝つことには僕にとって特別な意味がある。そしてF1で過ごしてきたすべての年月を、それを実現するために捧げてきた。まだそれを達成できていない。少なくともシーズンを通しては達成できていない。契約の詳細についてはあまり話せないので、メインの質問には残念ながら答えられない。ただ、それが議論の一部であることは間違いない。
Q:契約延長の理由として愛情と信頼を挙げていました。あなたはフェラーリでキャリアを終えることになるのでしょうか?
ルクレール:僕はまだ若い。まだ28歳だから、これから先にたくさんの年月がある。ただ、今の時点ではこれが自分にとって正しいと感じているし、すべての集中力を注ぎたい場所でもある。自分を信じてくれたチーム、自分に今の立場へ来る機会を与えてくれたチームとともに勝ちたい。それが今の僕にとって正しい選択だった。将来については、その時になってみないと分からない。5年後、6年後、7年後、10年後の人生がどうなっているかは分からない。ただ、それを考えるタイミングではない。
Q:モナコは豪華さや華やかさで知られていますが、豊かな文化やコミュニティもあります。ここを故郷と呼ぶ人間として、ファンやグランプリ週末に訪れる人たちに最も伝えたいモナコの魅力は何ですか?
ルクレール:僕にとっては2つのモナコがある。レースウイーク中のモナコと、それ以外のモナコだ。僕はここで生まれ育ったので、とても特別な場所だ。まるで小さな村のような感覚がある。幼なじみも家族もみんなここにいるし、モナコ生まれの人たちばかりだ。本当に大好きな場所だ。グランプリの時に訪れる人たちが想像しているよりも、実際にはずっと親密で落ち着いた場所だということ。それが僕の好きなモナコだ。
Q:今回契約書にサインするにあたり、他にも選択肢はありましたか?
ルクレール:あった。
Q:誰だったのか教えてもらえますか?
ルクレール:いや、それは言わない。もし向こうが言いたければ言えばいい。でも僕にとってフェラーリが常に第一の選択だった。
Q:ガブリエル、もうモナコの住人ですか?
ガブリエル・ボルトレト:はい、そうです。
Q:3人とも年に一度、自宅からレースに通える週末ですね。いつもとはまったく違う環境ですが、そのことについて聞かせてください。
ボルトレト:素晴らしいことだと思う。サーキットでの一日を終えて、自宅へ帰り、自分の家で夕食を取れる。そして家族と時間を過ごせる。今回は兄と母が来ているので、それも良いことだ。みんな僕の家に泊まっている。だから本当に素晴らしい。ブラジルでも時々、自分の家や両親の家に泊まることがあるけれど、それも良いものだ。少なくとも僕はホテルに泊まるより好きだ。
Q:シャルル、スイミングプールの最初のシケインについて聞かせてください。どこを目印にしているのですか? どこを狙ってマシンを入れているのですか? 週末を通じて徐々に限界を高めていくコーナーなのでしょうか?
ルクレール:まるで僕がみんなにドライビング講座をしているみたいだね。みんながヒントを聞いているだろうから、あまり多くは明かしたくない。ただ、最初のスイミングプールは、これまでのマシンでは全開だった。だからある意味簡単だった。最初のラップは全開ではないかもしれないけれど、2周目には全開で行く。ただ、この世代のマシンでは興味深いことになると思う。ダウンフォースがかなり減っている。週末前半は本当の意味でコーナーになるかもしれない。ただ、週末後半には結局また全開になると思う。限界領域になると非常に難しいコーナーだ。なぜなら頂点に着くまで先が見えないからだ。その先がまったく見えない。それがこのコーナーの面白いところだ。ただ、これまでは全開で行けたので、そこまで大きな挑戦ではなかった。
Q:ルイス・ハミルトンは最近、フェラーリのシミュレーターは優秀だが、今後は使用しないと話していました。あなたはどう考えていますか? また準備への影響はありますか?
ルクレール:僕の準備には何の影響もない。結局のところ、みんなそれぞれ好みがある。僕にとってシミュレーターは非常にうまく機能してきた。F1に来た時からずっとそうしてきたし、それを変えるつもりはない。過去に非常に強力なツールだったからだ。また、自宅のシミュレーターで試した内容を基にマシンへ変更を加えることも多い。だからマシン開発のプロセスの一部でもある。僕には効果があったので、これからも続けるつもりだ。
Q:モナコでは特にQ1で20台以上が同時に走ることになります。どれほど難しい状況になると思いますか?
ランド・ノリス:かなり難しいだろうね。プラクティスではもっと多くのマシンが走っているし、簡単ではない。これまでも適切な場所で譲らなかったりして問題はあった。難しい状況になると思う。ただ、セッションを分けたとしても、結局は誰かが不満を持つことになる。先のグループなら後のグループに文句を言うし、その逆もある。だから分割した方が不満が増える側面もあると思う。同時に、みんながちゃんとミラーを見て、本来の目的どおり無線で情報を受け取れば問題ないはずだ。でも実際にはそうならないことが多い。数年前のことを覚えているだろう?
シャルル・ルクレール:僕? ああ、ペナルティを受けたやつだね?(笑)
ノリス:だから、みんなが正しい場所で譲ればそこまでひどいことにはならないと思う。でも、誰かが余計なことを始めると大きな問題になる。
ルクレール:問題になると思う。22台がこれほど短いコースを走るのはかなり難しい。特に今のマシンは少し改善されたとはいえ、このようなコースでは前車から3〜4秒離れていてもタイムを失うことがある。だから難しくなる。ただ、それは全員同じ条件だし、適応しなければならない。でもQ1にとって理想的ではないと思う。
ボルトレト:ランドがほとんど言ってくれた。みんながミラーを見て、無線で適切なコミュニケーションを取れば、22台でも問題なく走れると思う。F3では30台が走るし、数年前のFRECAではフリー走行で37台だった。それに比べればずっとマシだ。他のカテゴリーではもっと大変だった。だから対応できると思う。
Q:ランドとガブリエルへの質問です。数週間前にモナコE-Prixを訪れていましたね。Gen4マシンについてどのような印象を持ちましたか? 将来的に乗ってみたいと思うような魅力的なマシンだと感じましたか?
ランド・ノリス:正直なところ、僕は単純にいろいろなクルマを運転するのが好きなんだ。運転が好きだし、クルマも好きだし、バイクも好きだ。ただ残念ながら、バイクには乗らせてもらえない。だから、どんなクルマでも乗ってみたいと思う。F2もF3もラリーカーも運転してきたし、今でもたくさんのクルマに乗っている。月曜日にはレーシングカーを運転しているしね。ザクやチームに言わなければ、いろいろなことをやっても大丈夫なんだ。だから問題ない。僕はあらゆるクルマを運転するのが好きだ。もしその中にそれも含まれるなら、将来どうなるか見てみよう。
ガブリエル・ボルトレト:僕は今F1にたどり着いたばかりだから、ここに集中したい。まだ改善しなければならないことがたくさんあるし、もっと良くならなければならない。たとえ他のクルマを運転するのが好きだったとしても、F1から意識を逸らすべきではないと思う。僕の集中すべき場所はここだけだ。ランドはもうワールドチャンピオンを獲ったから、そういうことをやってもいいけれど、僕は違う。
シャルル・ルクレール:フォーミュラEの最新世代のマシンについては、正直なところ細かい変更点までは把握していない。もちろんマシンは見ているし、以前よりダウンフォースが増えているように見える。それはシリーズにとって良いことだと思う。それ以外については、僕もガブリエルと同じ考えだ。今の僕にとってはF1に集中するだけで十分だ。
Q:予選と渋滞の問題に戻ります。F2やF3のようにグループ分けして予選を行う案についてはどう考えますか? F1でも機能すると思いますか? ランドは先ほど少し触れていましたが、シャルルはどうですか?
シャルル・ルクレール:Q1だけならありかもしれない。Q2以降は問題ないと思う。でもQ1については、なぜダメなのかと言われると難しい。ただ、僕自身は昔からグループ分けの大ファンではなかった。前方を争っている場合はそれほど大きな違いにならないかもしれないが、どのようにグループを分けるか、誰をどちらのグループに入れるかは非常に難しい問題だ。Q1突破を争っているチームやドライバーにとっては、予選結果に大きく影響する可能性がある。だから僕は今でも、全員が同じコンディションの中で同じトラックを走り、その中で誰が速いのかを見る方が好きだ。
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カテゴリー: F1 / F1モナコGP / F1ドライバー
