ジョージ・ラッセル 43点差でもF1王座争いに自信「失うものは何もない」

カナダGPではスプリントを制したラッセルが決勝でもポールポジションからレースをリードしていたが、30周目にパワーユニットのトラブルでリタイア。一方でチームメイトのアンドレア・キミ・アントネッリが優勝し、ランキングではラッセルとの差を43ポイントに広げた。
「シーズンを通せば物事は均衡する」
それでもラッセルは、タイトル争いの流れはまだ十分に変えられると考えている。
「これはレースだからね。そういうものだ」
「自分に有利に働くこともあれば、不利に働くこともある。シーズン全体で見れば、こうしたことはたいてい均衡するものだ。もし今後もポールポジションを獲得し、勝利を争い、レースをリードし続けることができれば、流れは変わるだろう。だからあまり心配していない」
「もちろん優勝してキミとの戦いを続けたかった。でも現実はこうだし、まだ17レース残っている」
タイトル争いについて「失うものはない立場になったのではないか」と問われると、ラッセルはさらに楽観的な見方を示した。
「こういうことは、いつか必ず帳尻が合うものだ。そして君が言うように、僕には失うものがない」
「ただ全力で走って、すべてのレースを楽しむだけだ」
「まだ自分でコントロールできる状況にある。今からシーズン終了まで全戦でポールを獲って優勝すればチャンピオンになれる。それが僕の目標だ」
「もちろんカナダは悔しかった。でもそれもレースの一部だ。いつだって晴れやかな成功ばかりではない」
過去の王者たちも不運を経験してきた
ラッセルは、チャンピオンになるドライバーであってもシーズン中に不運な出来事を避けられないと指摘した。
「過去の選手権を振り返ると、最終的なチャンピオンが一度も不運を経験しなかったシーズンなんてなかったと思う」
「ランド・ノリスだって昨年はザントフォールトでマシントラブルに見舞われたし、ラスベガスでは失格になった」
「他のドライバーもそうだ。2021年のマックス・フェルスタッペンはアゼルバイジャンでタイヤがバーストした」
「ドライバーとして戦っていれば、必ず何かしら不利な出来事が起きるものだ」
「僕も今季すでに1回か2回そういう経験をした。もしかしたらこれで終わりかもしれないし、ここから流れが変わるかもしれない」
「まだチャンスはたくさん残っているし、カナダでは自分にできることをすべてやったという手応えがある。その状態を続けられれば、まだ十分戦える」

モナコではフェラーリが本命と予想
今週末のモナコGPについてラッセルは、アントネッリと同様にフェラーリが最有力候補になるとの見方を示した。
「我々がフェラーリに対して持っている優位性の大部分は、パワーユニットによるものだ」
「モナコはストレートがほとんどないので、その優位性は大幅に小さくなる」
「特にシャルル・ルクレールだが、フェラーリはいつもここで非常に強い。おそらく今週末は彼らが最速だと予想している。でも僕の予想が外れることを願っている」
一方で、マシン性能そのものには依然として自信を持っている。
「それでも僕は、我々が最高のマシンを持っていると信じている」
「ただモナコは昔からフェラーリが得意なサーキットで、メルセデスにはそれほど向いていない」
「2021年にはマシンがそれほど強くなかった時でもルクレールがポールポジションを獲得したし、2024年と2025年もフロントローに並んでいた」
「僕たちも争いには加わるだろう。でもここ数戦のように楽な展開にはならないはずだ」
43ポイント差を背負ってモナコに乗り込むラッセルだが、ランキングを悲観する様子はない。カナダでのリタイアを不運のひとつとして受け止め、残る17戦での巻き返しに照準を合わせている。
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