メルセデスF1代表 「今後はシルバーとブラックが我々のカラー」 ー シルバーアローの新たな定義
メルセデスF1のチーム代表を務める務めるトト・ヴォルフは、2シーズンにわたってブラックのマシンでレースをした後、2022年のW13でチームの伝統的なシルバーのカラーリングに戻るという決定について説明した。

メルセデスは、レースの歴史を通して伝統的にシルバーでレースをしてきたことで“シルバーアロー”のニックネームが付けられた。しかし、チームは、世界中の反人種差別活動へのメッセージを込めて、2020年シーズン直前にブラックのデザインに変更した。

メルセデスF1チームは、7回のF1ワールドチャンピオンであるルイスハミルトンと緊密に協力して、Accelerate 25プログラムを通じて多様性と包括性を向上させ、ハミルトンとの慈善団体Igniteを立ち上げ、過小評価グループをSTEM科目や業界に呼び込んだ。

メルセデスF1は2月18日(金)に2022年F1マシン『W13』を発売。デザインにいくつかの黒い要素は残されているが、シルバーベースのカラーリングに戻った。

メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、W13の発表会でその決定について説明し、チームの公式カラーはシルバーとブラックになるだろうと語った。

「黒いカラーリングは、より多様で包括的なチームになるという我々のミッションの明確な意図と明確なデモンストレーションだった。それは我々のDNAの一部になった」とトト・ヴォルフは語った。

「だが、シルバーアローのシルバーカラーは我々のDNAであり、私たちの歴史だ。チームとして、我々はシルバーアローから徐々に多様で包括的なチームに成長し、それが我々のカラーになった。今後はシルバーとブラックになる」

「我々のチームの多様性を高めることは、割り当てを満たすことではなく、民族、性別、宗教、性的指向に関係なく、最高の人材を採用することだ」

「エンジニアリング、テクノロジー、モータースポーツでのキャリアは自分には向いていないと思うかもしれない人々に刺激を与える我々の仕事は、我々が利用できる人材プールを広げるだろう。多様な労働力がパフォーマンスを促進する」

メルセデスF1は、今月初めにAccelerate 25プログラムで「有望な進歩」を遂げていることを明らかにした。これは、初年度の過小評価グループからの新入社員の25%という目標を38%上回っている。女性従業員数は12%から14%に増加し、少数民族の女性従業員数は3%から6%に増加した。

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カテゴリー: F1 / メルセデスF1