メルセデスF1代表、最終戦での敗北は「マラドーナの“神の手”と同等」
メルセデスF1は、ルイス・ハミルトンのF1ワールドチャンピオンがディエゴ・マラドーナの“神の手”と同等の不正で奪われたと感じている。

メルセデスF1は、上訴を取り下げは下ものの、F1アブダビGPの最終ラップにむけたセーフティカーの物議を醸す処理によってルイス・ハミルトンのドライバーズタイトルを失ったことについて納得しているわけではない。

ルイス・ハミルトンは、最終戦F1アブダビGPで2番グリッドからスタートした1周目とセルジオ・ペレスがステイアウトしてトップに留まった数周を除いた58周の大部分をリードした。しかし、残り6周のニコラス・ラティフィのクラッシュによって入ったセーフティカー中にF1レースディレクターのマイケル・マシが下した判断によって、そのリードはすべて失われ、最後の1周でマックス・フェルスタッペンにタイトルを奪われた。

レース後、2つの抗議を却下されたメルセデスF1は、上訴の意向を明らかにしていたが、FIAが管轄する裁判ではプロセスを追求することに意味はないと感じて抗議を取り下げた。

メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルグは、1986年のメキシコワールドカップでイングランド代表が負けたときの状況に例えた。

その試合で、アルゼンチン代表のディエゴ・マラドーナは、手でゴールを決めて2対1で勝利を収めた。その後、ボールを打ったのは“神の手”だと主張した。

「間違いなく、ディエゴ・マラドーナの“神の手”または1966年のウェンブリーのゴールと同等だ」とBildとのインタビューの中でトト・ヴォルフは語った。

「レースディレクターによる一貫性のない決定がルイスからタイトルを奪った」

メルセデスF1が、F1アブダビGPの結果に対する上訴を取り下げた理由についてトト・ヴォルフは「FIAは被告であり裁判官でもあっただろう」と語った。

「それは最終ラウンドの日曜日と同じような無力感を解き放っていただろう。私は子供の頃からそのような感じたことはなかった」

レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、F1アブダビGPの出来事を調査し、F1がそういった不満足なクライマックスを繰り返さないようにするというFIAの公約を歓迎している。

トト・ヴォルフは「改めて、我々は完全に合意している。ルールブックは、これが二度と起こらないように水密でなければならない。 そして、適切な人が責任を負う必要がある」と同意している。

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カテゴリー: F1 / メルセデスF1