メルセデスF1、バルテリ・ボッタスの“10.9秒”のピットストップを説明 / F1バーレーンGP決勝
メルセデスF1は、F1バーレーンGPの31周目に発生したバルテリ・ボッタスのピットストップ問題について説明。ホイールガンのエラーだったと語った。

バルテリ・ボッタスは、ルイス・ハミルトンとマックス・フェルスタッペンの激しい優勝争いからすでにかなり遅れをとっていたが、2回目のピットストップで10.9秒かかったことで完全に戦線から離脱した。

レッドブル・ホンダは、マックス・フェルスタッペンのピットストップをわずか1.9秒で終えており、そこからもバルテリ・ボッタスが貴重なタイムをいかに犠牲にしたかが分かる。

メルセデスF1のテクニカルディレクターを務めるジェームズ・アリソンがバルテリ・ボッタスのピットストップで何が起こったのかを正確に説明した。

「マシンがピットストップのボックスに入って来たとき、バルテリは非常にクリーンに入ってきて、マシンをきちん配置してくれた。それは常にピットクルーたちの助けになる」とジェームズ・アリソンは語った。

「しかし、悲しいことに、ガンマンの1人がホイールに外し、ナットの連結を解いて、ナットを緩めましたが、ナットがネジ山から外れる直前にホイールガンを引き抜き始めてしまった。その時点でまだある程度の抵抗があった。彼がホイールガンを引き抜くと、ホイールガンのソケットとナットとの連結が解かれ始め、次に回転し始めた」

「我々はそれをナットの機械加工と呼んでいるが、ドライバーを使用しているときにしっかりとハマっていないとネジ山が損傷してしまうの場合と少し似ていて、ナットの端が欠けてナットが破壊され始める」

「彼が引き離すと、ガンはナットを機械加工し、実際にはマウントから外れなかった。彼はそれに対処するために戻ってきたが、ガンは“gunning-off”アクションが実行されるとそれを認識するように設計されており、自動的にガンをシャトルして“doing-up”モードとなる」

「それで、彼がホイールナットを外す仕事を終えるために戻ったとき、ガンはもう“doing-up”モードに入っており、ナットをやり直すことはできず、再びそれをはじめからやり直す。その後のフォローによる混乱が、通常は2秒で美しく終わるピットストップで発生し、ピットレーンでラップタイムと秒を出血させる崩壊を引き起こした」

「しかし、それはすべてホイールガンの最初の配置場所の誤り、ホイールガンが外れたときにナットを機械加工したことが原因だった」

バルテリ・ボッタスは3位で開幕戦を終えた後「長いピットストップで10秒などを失うと、マックスとルイスとの緊密な戦いでそれを取り戻すのは難しいだろうことは分かっていたけど、もちろん、物事についてネガティブに考えるよなことはしない」とコメント。

「プッシュを続け、状況を最大限に活用しようとするものだ。実際には多くのことは起こらなかったので少し寂しかった。その後は孤独なレースだった」

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