F1 メルセデスAMG F1
メルセデスのF1チーム代表トト・ヴォルフは、常勝軍団としての地位を維持するために最近のシーズンではチームメンバーの心理状態にまで気を配っていると語る。

今年でメルセデスはドライバー選手権とコンストラクターズ選手権の両方のチャンピオンシップを5連覇。来シーズンもコンストラクターズ選手権を獲得すれば、フェラーリが1999年から2004年に達成した6連覇に並ぶ。

2014年にF1にV6ターボハイブリッドエンジンが導入されて以来、圧倒的な優位性を誇ってきたメルセデスだが、過去2シーズンではフェラーリからの反撃を受けてきた。

トト・ヴォルフは、その期間もメルセデスはレースに勝てるマシンを製造してきたが、チームのベストな状態を維持するために舞台裏で大変な努力がなされてきたと語る。

「我々のチームで自己満足というものが問題になったことは一度もない。なぜなら、グループとしてモチベーションは高く、全員で一緒に情熱を注ぐものについて目標を設定しているからだ」とトト・ヴォルフはコメント。

「そのようなレベルのエネルギーをどのように維持するかの方が重要だと言える。エネルギーレベルが不健康な状態を招くこともあるし、我々ははその分野に熱心に取り組んでパフォーマンスレベルを維持しようとしている。組織として、職場環境には気を配っている」

「栄養、睡眠、メディカルサポート、運動などに配慮し、心理状態が良くないと感じられる場合には休日を与え、彼らを家に帰すようにしている。心理学者を利用してチーム内の心理状態を健全にしようとしている。我々の取り組みについてここで小一時間語ることだってできる」

連覇を達成しているメルセデスだが、トト・ヴォルフは2019年にはまだ改善の余地が多くあると語る。

「5歳児のサッカーのように全員がボールの後ろを走って追いかけるような状況にならないよう気をつけている。自然とボールが転がっていくようにしたい。それぞれの専門分野において、フェラーリ、マクラーレン、ウィリアムズなど、ライバルの中で自分に対応する人物よりも良い仕事をしようと努力している」

「私自身もそれをベンチマークとし、目標として自分に課している。今は来年について考えている。どうしたら自分を改善できるか、どこをもっと良くしたいか。それはプライベートであれ、ビジネスライフであれ、私の生活全体に適用されている」

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カテゴリー: F1 / メルセデスF1