F1 メルセデス ルイス・ハミルトン 2018年のF1世界選手権
メルセデスは、2日目に予定されていたルイス・ハミルトンの走行を回避した理由を説明した。

当初、ルイス・ハミルトンはテスト2日目となる27日(火)の午後にテストを担当する予定だったが、メルセデスはバルテリ・ボッタスが一日を通して走行することを選択した。28日(水)には雪の予報もあり、初日に25周しか走行していないハミルトンは貴重な走行時間を逃す可能性もある。

メルセデスは、午前中の低い気温によって走行時間が失われたことで、ドライバー交代に要する時間を無駄にしたくなかったと述べた。2日目は悪天候により通常の1時間の昼休みも廃止されている。

ルイス・ハミルトンのモーターホームは、メルセデスのホスピタリティの近隣に駐車されており、ルイス・ハミルトンは走行はしなかったものの、サーキットに留まっていた。

セッション中、メルセデスは「バルテリ・ボッタスは午前中の路面コンディションによって走行時間が制限された後、走行時間を最大化するために走行を続ける」とTwitterに投稿。

「F1テストでは走行距離が重要なので、我々は現在の状況を最大限に活用したい。ドライバー交代にはシート、ペダル、さらにはコース上に出るときにはステッカーも交換しなければならない」

ルイス・ハミルトンもドライバー交代にかかる1時間を無駄にしないために2日目の走行を“捧げる”ことを選んだと述べた。

「天候が不安定で、僕たちは昨日の走行時間を失っていたし、午後もバルテリがクルマに乗り続けることは理にかなっていた」とルイス・ハミルトンはコメント。

「午前中に走行して、彼はすでにクルマを快適に感じていたし、ドライバー交代することで僕たちは1時間の走行を失うことになる」

「天気が良くなるかどうかははっきりわからなかったので、チームが走行プランに沿ってクルマをもっと深く理解できるようにその時間を捧げることに決めた」

その決断により、バルテリ・ボッタスは94周を走破。ミディアムタイヤでソフトで記録したセバスチャン・ベッテルから0.303秒遅れの2番手タイムを記録した。

「今日の路面はかなり冷たかったし、F1でこのような寒いコンディションで走ったことはないと思う。このような気温でテストをするのはいつだって難しいし、タイヤはこのようなコンディションのために作られてはいない。でも、僕たちは一日を最大限に生かすことができたと思う」とバルテリ・ボッタスはコメント。

「午前中は空力作業に集中して、クルマに異なる空力レーキをつけて様々なテストに取り組んだ。午後はロングランとセットアップにも取り組んだ。このようなう気温ではかなりトリッキーだけど、ある程度の作業はできたし、答えを見つけられたテスト項目もある」

「もちろん、天候は残念だけど、僕たちにはどうすることもできないことだし、全員にとってコンディションは同じだ。このようなコンディションのなかで、今日は良い一日だったと言える。天候が早く回復してくれることを願っている。明日と木曜日も楽しみにしている」

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / メルセデスF1