メルセデス
メルセデスのモータースポーツ責任者を務めるトト・ヴォルフは、チームがF1カナダGPでドライバーたちを平等に扱っていなかったとの見方を否定した。

F1カナダGPでは、ラップリーダーのルイス・ハミルトンがエンジニアのピーター・ボニントンに、チームメイトのニコ・ロズベルグは燃費に問題ないもののブレーキが“クリティカルな状況”だとの連絡を受けていた。

一方、ニコ・ロズベルグはルイス・ハミルトンのマシン状態を尋ねたものの、エンジニアのトニー・ロスは「それに答えることは許容されていない」と応じた。

実際、今のF1ではいわゆる“無線コーチング”は禁じられている。

しかし、Bild は、ピーター・ボニントンからの無線がルイス・ハミルトンに“明確な競争的利点”を与えたと報道。また、ドイツの解説者であるマルク・スレールは、無線ルール上でボニントンが“グレーエリア”に足を踏み込んでいたと報じた。

このエピソードが、暗にルイス・ハミルトンの方が有利な扱いを受けていることを示すのではないかと指摘されたトト・ヴォルフは「我々はすでにチーム内でこのことについて明確化している」と返答。

「ルイスのエンジニアの発言はレースに影響を及ぼさなかった。もう一度強調しておきたい。ドライバーたちは絶対的に平等な扱いを受けている」

また、トト・ヴォルフは、ニコ・ロズベルグのエンジニアであるトニー・ロスによる無線が“模範的”だとし、ピーター・ボニントンの父がF1カナダGPの直前に亡くなったことにも言及した。

ニコ・ロズベルグは、ルイス・ハミルトンの勝利は完全にふさわしいものだったと語っている。

「燃料やブレーキなど、全てを管理しければならないチャレンジングなレースだった。でも、それはルイスも同じだ。僕たち2人にとって同じだった」

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カテゴリー: F1 / メルセデスF1