メルセデス
メルセデスは、F1モナコGPの決勝レースでルイス・ハミルトンの勝利を奪ったスタッフを解雇することはないようだ。

レース後、メルセデス非常勤会長を務めるニキ・ラウダが調査を指示しており、非難の指を指すべき人物を見つけていないわけでもなかった。

ニキ・ラウダは「我々のチーフストラテジストであるジェームス・ボウルズがミスを認めた」と Bild にコメント。

「そして、我々全員がミスを犯した」

ニキ・ラウダは、混乱した状態で瞬間的に良い意思決定ができるようにメルセデスは手順を整理する必要があると述べた。

「私は常に無線を聞いているが、あまりに多くの人物が話しているため、全てのストラテジストが盛んに話しているときに、誰かが決定を下す必要があると警告してきた」

「私にとってはそれはパディ・ロウだ」

フェラーリのチーム代表マウリツィオ・アリバベーネは、自身のチームのストラテジストがセバスチャン・ベッテルに同様の決断を下すことはなかったと語った。

「彼(ハミルトン)が入ってきたとき、私は“カピスタ”(イタリア語で「驚き」)と言った」とコメント。

「彼らはちょっとした劇場的なことをやっているのかと思ったが、それは“アッロガンティ”(イタリ語で「傲慢」)だった。しかし、自分が知的だと思うならば、他の人々は利口になるのを忘れているということだ」

しかし、ニキ・ラウダをはじめメルセデスの面々が認めているように、F1モナコGPの日曜日にハミルトンに奇妙な指示が下ったのは、傲慢さいうよりも混乱の結果だったようだ。

メルセデス・のモータースポーツ責任者を務めるトト・ヴォルフは「モナコではGPSがないので、全ての活動がさらなる困難を呼ぶ」と説明した。

一方、FIAのレースディレクターを務めるチャーリー・ホワイティングは「ここでは、各チームがサーキット周辺の20の誘導ループに基づく代替システムを使って作業している」と Auto Motor und Sport に述べている。

トト・ヴォルフは、新たに導入されたヴァーチャル・セーフティカーの出動から実際のセーフティカーに途中で切り替わったことにも不意を突かれたとし、「メンバーを解雇したり、大勢の中にやましい表情を探したりするのはまったくもって間違いだ」と述べた。

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カテゴリー: F1 / メルセデスF1