マクラーレン、MP4の系譜が終焉・・・MP4の意味は?
マクラーレンは、2017年F1マシンの名称を『MCL32』とすることを発表。36年間続いた伝統の“MP4”の系譜が終焉することになった。そのMP4の由来には2つの説がある。
マクラーレンは、ブルース・マクラーレンがチームを創設して当初からM2Bといった「M(マクラーレン)+数字」をモデル名に採用してきた。
しかし、マクラーレンのスポンサーだったマールボロが主導し、1980年に同じくスポンサードしていたロン・デニスが率いるF2チーム「プロジェクト4(Project4)」とともにチームを買収。プロジェクト4の組織をマクラーレンと合体。そして、1981年に製作した初マシンは『MP4/1』と名付けられた。
1988年にアイルトン・セナとアラン・プロスが16戦15勝という強さをみせたマクラーレン・ホンダ MP4/4はF1史上最強マシンとして語り継がれている。
「MP4」とは「マールボロ・プロジェクト4(Marlboro Project 4)」を意味するというのがひとつの説。実際、マールボロは、チームメイトをマールボロにする気だったとされている。
しかし、「MP4」はそのまま「マクラーレン・プロジェクト4(McLaren Project 4)」という説もある。1997年、マールボロに代わってウェストがタイトルスポンサーに就任。マシン名は前年のMP4/11からMP4-12と“/”が“-”へと変更になったが、MP4という型番は残った。
当時、MP4という型番について質問されたロン・デニスは「MPは昔からマクラーレン・プロジェクトの略だ。だから変わることはない」と答えている。また、マクラーレン・オートモーティブが2011年に発売したスーパーカーにも「MP4-12C」と名付けられており、そのMはマクラーレンを意味すると考えられる。
実際、上記のロン・デニスの発言以外にマクラーレンの公式発表でMP4の由来に触れているものはなく、「マールボロ・プロジェクト4」「マクラーレン・プロジェクト4」のどちらが正式かは答えが出ていない。1997年にマールボロがスポンサーを降りた際に変更になったという説もある。
ただし、P4がロン・デニスのプロジェクト4を意味しているのは間違いない。マクラーレンは2016年末にロン・デニスを会長兼CEOから解任。32番目のシャシーを意味する“32”は残るが、新時代にむけてマシン名称から36年間採用してきた「MP4」を外した。
また、マクラーレンはマシン名とともにカラーリングも変更することを示唆している。マクラーレンはイギリス国籍のチームだが、チーム設立当初は創設者ブルース・マクラーレンの母国ニュージーランドのナショナルカラーリングであるオレンジのカラーリングを採用。“パパイヤオレンジ(もしくはパパイヤイエロー)”に塗られたマクラーレンのCan-AmとF1カーは、フェラーリが自身のレースカーを識別するために赤を採用したのと同じように、マクラーレンのシグネーチャーカラーとして認識されていた。
ロン・デニスはそのオレンジのカラーリングの復活させることを嫌っていた。2017年マシンのMCL32にオレンジが採用された場合、完全に“ロン・デニス色”が排除されることになる。
注目のマクラーレン・ホンダ MCL32は2月24日(金)に発表される。
マクラーレン・ホンダ、2017年F1マシンの名称は『MCL32』
カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム
マクラーレンは、ブルース・マクラーレンがチームを創設して当初からM2Bといった「M(マクラーレン)+数字」をモデル名に採用してきた。
しかし、マクラーレンのスポンサーだったマールボロが主導し、1980年に同じくスポンサードしていたロン・デニスが率いるF2チーム「プロジェクト4(Project4)」とともにチームを買収。プロジェクト4の組織をマクラーレンと合体。そして、1981年に製作した初マシンは『MP4/1』と名付けられた。
1988年にアイルトン・セナとアラン・プロスが16戦15勝という強さをみせたマクラーレン・ホンダ MP4/4はF1史上最強マシンとして語り継がれている。
「MP4」とは「マールボロ・プロジェクト4(Marlboro Project 4)」を意味するというのがひとつの説。実際、マールボロは、チームメイトをマールボロにする気だったとされている。
しかし、「MP4」はそのまま「マクラーレン・プロジェクト4(McLaren Project 4)」という説もある。1997年、マールボロに代わってウェストがタイトルスポンサーに就任。マシン名は前年のMP4/11からMP4-12と“/”が“-”へと変更になったが、MP4という型番は残った。
当時、MP4という型番について質問されたロン・デニスは「MPは昔からマクラーレン・プロジェクトの略だ。だから変わることはない」と答えている。また、マクラーレン・オートモーティブが2011年に発売したスーパーカーにも「MP4-12C」と名付けられており、そのMはマクラーレンを意味すると考えられる。
実際、上記のロン・デニスの発言以外にマクラーレンの公式発表でMP4の由来に触れているものはなく、「マールボロ・プロジェクト4」「マクラーレン・プロジェクト4」のどちらが正式かは答えが出ていない。1997年にマールボロがスポンサーを降りた際に変更になったという説もある。
ただし、P4がロン・デニスのプロジェクト4を意味しているのは間違いない。マクラーレンは2016年末にロン・デニスを会長兼CEOから解任。32番目のシャシーを意味する“32”は残るが、新時代にむけてマシン名称から36年間採用してきた「MP4」を外した。
また、マクラーレンはマシン名とともにカラーリングも変更することを示唆している。マクラーレンはイギリス国籍のチームだが、チーム設立当初は創設者ブルース・マクラーレンの母国ニュージーランドのナショナルカラーリングであるオレンジのカラーリングを採用。“パパイヤオレンジ(もしくはパパイヤイエロー)”に塗られたマクラーレンのCan-AmとF1カーは、フェラーリが自身のレースカーを識別するために赤を採用したのと同じように、マクラーレンのシグネーチャーカラーとして認識されていた。
ロン・デニスはそのオレンジのカラーリングの復活させることを嫌っていた。2017年マシンのMCL32にオレンジが採用された場合、完全に“ロン・デニス色”が排除されることになる。
注目のマクラーレン・ホンダ MCL32は2月24日(金)に発表される。
マクラーレン・ホンダ、2017年F1マシンの名称は『MCL32』
カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム