マクラーレン アレックス・ダンをF1オーストリアGPのFP1に起用

ダンは8歳でカートを始め、2019年にはWSKチャンピオンズカップOKJクラスでヨーロッパタイトルを獲得。2021年にスペインF4選手権でフォーミュラデビューを果たし、ポールポジションと表彰台を獲得した。
2022年はイギリス、UAE、イタリアの各F4選手権で合計16勝を挙げ、イギリスF4王者に輝いた。翌2023年にはGB3選手権でランキング2位となった。
2024年5月にマクラーレンのドライバーデベロップメントプログラム入りが発表されたダンは、現在FIA F2にロディン・モータースポーツから参戦中。NEOMマクラーレン・フォーミュラEチームのリザーブ兼開発ドライバーも務めている。
今回のFP1出走は、マクラーレンの育成体系の一環として実施され、F1、インディカー、そして参戦予定のWEC(世界耐久選手権)に向けたドライバー育成の一助となる。
今年初めには、インディカードライバーのパト・オワードが2025年メキシコシティGPのFP1に出走することも発表されており、F1のスポーティングレギュレーションで義務付けられている若手ドライバー起用4回のうち、残る2枠の出走者は後日発表される予定。

アレックス・ダンは「オーストリアでのFP1に出走できるなんて、本当に素晴らしい機会だ。MCL39で周回を重ねられるのが楽しみだし、週末に向けたセットアップ面でもチームに貢献できるよう全力を尽くす」とコメント。
「MCL60を使った旧型車テストやシミュレーターでしっかり準備をしてきたし、それも非常に勉強になった。ザク(・ブラウン)、アンドレア(・ステラ)、アレッサンドロ(・バルディッセリ)に感謝したい。マクラーレン育成プログラムの中での大きなステップだし、サーキットでチームに加われることを本当に楽しみにしている」
マクラーレンF1のチーム代表を務めるアンドレア・ステラは「アレックスにFP1での走行機会を与えられるのは素晴らしいことだ」とコメント。
「F1マシンでの貴重な走行時間を得られるのは、彼にとっても大きな開発機会となる。彼のサポートとセットアップ面でのフィードバックも週末を通して非常に役立つはずだ。若手セッションは将来の才能を発掘する素晴らしい場でもあり、現行車での走行という稀有なチャンスを提供できる。彼の走行を楽しみにしている」
カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム / F1オーストリアGP