F1王座争い優勢のマクラーレンに「フェルスタッペンの脅威は残る」と元代表
マクラーレンは今季、F1王座争いで優位に立ち、コンストラクターズランキングの首位を快走している。だが、前ハースF1代表のギュンター・シュタイナーは「真に支配的な存在になるには、すべてを完璧にこなす必要がある」と警鐘を鳴らした。最大の懸念材料として挙げたのは、予選でいまだに強さを見せるマックス・フェルスタッペンの存在だ。

F1マイアミGPでは、マクラーレンがワン・ツー・フィニッシュを達成。3位のジョージ・ラッセル(メルセデス)に対して、37.6秒もの大差をつける完勝だった。

これまでの決勝レースでも、マクラーレンは日本GPでフェルスタッペンに敗れた1戦を除き、すべてで勝利を収めており、特にタイヤマネジメントにおいては他を圧倒している。

一方で、予選ではフェルスタッペンが全体の半分でポールポジションを獲得しており、マクラーレンの“一発の速さ”には依然として課題が残る。

Red Flagsポッドキャストでシュタイナーは、次のように語った。

「今のところ、マクラーレンが最も優れたマシンを持っているのは誰もが認めるところだ。スプリントレースでも勝ったが、それほど支配的だったとは思わない」

「決勝では距離を走る中でタイヤマネジメントが優れている。ただ、予選ではポールを取れていない。つまり、まだやるべきことがあるということ。かつての支配的なチームほどの完成度には達していない。すべてを完璧に揃えない限り、本当の意味で“支配的”とは言えない」

さらにシュタイナーは、フェルスタッペンの予選での強さについてこう述べた。

「まず言っておくと、“スーパー・マックス”は予選1周の速さで別格なんだ。彼はその1周でやってのける。クルマがその1周だけは力を発揮できるからね。ただ問題はタイヤ。彼らのタイヤは他よりも劣化が早い。でも、その1周だけならこなせるんだよ」

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム