マクラーレンF1 空力主任ピーター・プロドロモウと契約延長「F1王座獲得の原動力」
マクラーレンF1チームは、2024年のコンストラクターズタイトル獲得に重要な役割を果たした空力部門のチーフ、ピーター・プロドロモウとの契約を延長した。

マクラーレンは火曜日、過去2シーズンにわたってF1のトップに返り咲いたチームの首脳陣を維持する意向であることを発表し、プロドロモウが空力部門のテクニカルディレクターとして長期契約を継続することを明らかにした。

「ピーターの契約が複数年延長されることを確認できたことを、大変光栄に思う」とチーム代表のアンドレア・ステラは語った。

「ピーターがもたらした文化、組織、技術面でのリーダーシップは計り知れないほど貴重であり、コース上でもコース外でもチームのパフォーマンスを好転させる上で重要な役割を果たし、2024年にチームにとって9度目となるコンストラクターズチャンピオンシップのタイトルを獲得する原動力となった」

「チームとして共に歩んできたこの道のりは、ピーターなしには成し遂げられなかっただろう。そして、今後も共にさらなる世界選手権獲得を目指して戦い続けることを楽しみにしている」

ピーター・プロドロモウは「マクラーレンF1チームのテクニカルディレクター(空力担当)として、この役割を継続できることを嬉しく思う」と語った。

「このような協力的なチームの一員となり、この力強い上昇傾向に貢献できることは光栄だ。昨シーズンの成功に続き、世界選手権のタイトル獲得という我々の共通の目標にさらに貢献できることを楽しみにしている」

「テクニカルディレクター、エアロダイナミクスとして、ザク(ブラウン、CEO)とアンドレアから絶大な信頼を寄せられていることに感謝している。また、チームの同僚たちも、個人的にも仕事上でも最高のサポートを提供してくれている」

マクラーレン F1

ピーター・プロドロモウは、1991年にマクラーレンのデザインオフィスに入社した、同チームで最も在籍期間の長いメンバーの1人である。

その後、プロドロモウは、チーフエアロダイナミシストに昇進するまで出世街道を歩み、2006年にレッドブルに移籍したが、2014年にチーフエンジニアとしてマクラーレンに復帰した。

2023年に新たに就任したステラのリーダーシップの下、マクラーレンでのプロドロモウの役割は拡大した。ステラは、エンジニアリング主任のニール・ホーディーとチーフデザイナーのロブ・マーシャルにも大きく依存する3本柱のリーダーシップ体制の一環として、プロドロモウを空力部門のテクニカルディレクターに昇進させた。

当時、アンドレア・ステラは、それまでの技術体制ではプロドロモウの才能が十分に生かされていなかったと感じていた。

「空力特性に関しては、空力をリードするテクニカルディレクターを置きたかった。このテクニカルディレクターに全権限を与えようと考えた」と、ステラは新しい体制を発表した際に語った。

「そして、社内にありながら、さまざまな理由で十分に活用されていなかった非常に強力なリソースを活用しようと考えた。例えば、ピーター・プロドロモウのように、F1界でも屈指の空力特性のエキスパートだ」

「これは本来あるべき効率性を持って行われていなかったので、これは私たちが修正したいと考えていたことだった」

「そして、これは同時に、空力特性に明確なリーダーシップを与え、我々が開発し、マシンに反映させたいコンセプトについて明確な指針を与えるという意味で、モデルに完璧に適合する」

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カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム