マクラーレン、当初F1ハンガリーGPで計画のアップグレードは生産に遅れ
マクラーレンF1チームは、当初今週末の2023年ハンガリーGPで予定していたMCL60のアップグレードパッケージの最終段階を延期した。

マクラーレンのチーム代表であるアンドレア・ステラは、3段階の開発パッケージによってMCL60マシンの「ほぼすべての空力パーツ」が変更されると述べている。

最初のステップでは、オーストリアのランド・ノリスのマシンに50%の変更が施された。サイドポッドのインレット、ヘイローフェアリング、エンジンカバー、フロアのオーバーホールが行われた。

約25%に設定された第2ステージはシルバーストンに到着し、フロントウイングとノーズコーン、リアサスペンション、リアブレーキダクトのジオメトリーがノリス用に変更された。

チームメイトのオスカー・ピアトリにはブダペストに向けて第2段階のアップグレードが導入されたが、マクラーレンはハンガリーGPで当初予定されていたアップデートの最後段階が遅れていることを認めた。

ベルギーGPと夏休みを越える可能性のある新たなスケジュールについて説明を求められたステラは「設計と生産」のリードタイムを挙げた

「まず言っておきたいのは、オスカーに割り当てられるフロントウイングがここあるということだ」とステラは語った。

「イギリスでのパーツの数が限られているため、 新しいフロントウイングは実現できなかった」

「アップグレードに関しては、デザインと製造の観点から、すべての作業を完了するにはもう少し時間が必要であることがわかった」

「だから、今後のレース、とりわけシャットダウン後に新しいパーツが登場することになる」

マクラーレンはアップグレードの最初の2つのステップを経て顕著な前進を遂げ、ノリスはオーストリアのスプリントシュートアウトで3番手、日曜の決勝のための予選では4番手を獲得した。

その後、イギリスGPでもそれを裏付け、ポールシッターのマックス・フェルスタッペンを抜いてレースをリードして2位表彰台、ピアストリは4位でフィニッシュした。

新しい風洞の建設に加え、技術部門の大幅な再編成の一環としてフェラーリやレッドブルから一流のエンジニアを雇い入れるなど、マクラーレンのリカバリー計画にとって、この結果は「マイルストーン」になったとステラは考えている。

「これは明らかに我々の旅のちょっとしたマイルストーンだ」とステラは語った。

「マクラーレンにとっても、これらのアップグレードを開発し、提供するために懸命に働いた人々にとっても、そしてファンにとっても重要なことだ。

「とはいえ、僕らがやっていることに変わりはない。クルマにアップグレードを提供するために懸命に働き、結果がついてくるようにし、それをできるだけ定期的に行うように努めることだ」

シルバーストーンでの結果はデザインチームの変更を裏付けるものだったかと問われたステラは「特に空力開発に関しては、いくつかのコンディションが可能になったことで、マシンの開発は間違いなく加速した。そのおかげで、このパフォーマンスのステップを踏むことができた」と語った。

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カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム / F1ハンガリーGP