F1 マクラーレン メルセデス
マクラーレンが、2020年にメルセデスのF1エンジンを搭載するとの推測が広まっている。

マクラーレンとメルセデスはF1で長い歴史を持っている。メルセデスは2010年にブラウンGPを買収してワークス参戦するまで10年半にわたってマクラーレンに投資していた。

メルセデスとのワークス契約を失ったことで、当時のマクラーレンのCEOだったロン・デニスは“ワークス契約でなければチャンピオンシップに勝てない”としてホンダをF1に復活させて2015年からワークスパートナーシップを結んだ。だが、その結果はすでに明らかになっている通り、3年でホンダとの関係は破たん。結局、ルノーのワークスエンジンを搭載して復興の道を進んでいる。

現在、メルセデスは、レーシングポイントとウィリアムズにF1エンジンを供給。ルノーのカスタマーはマクラーレンだけとなっている。

ウィリアムズは、2014年にルノーからメルセデスにF1エンジンをスイッチ。2014年と2015年はコンストラクターズ選手権で3位につけていた。だが、その後マシン開発で後れを取ったウィリアムズは2016年と2017年はランキング5位に下がり、2018年には最下位の10位に転落。今季は昨年マシンよりも速さがなく、9戦を終えた段階で1ポイントも獲得できていない。

Auto Bildは、ウィリアムズ打開策のひとつとして2020年のエンジンパートナーをルノーに替えることを検討しており、「交渉はすでに行われている」と報道。ウィリアムズはメルセデス製ではなく自社製のギアボックスを使用しており、ウィリアムズのF1マシンとメルセデス製エンジンの相性がよくない状況に陥っていると報じている。

そして、ウィリアムズがルノーにF1エンジンを変更した場合、マクラーレンがメルセデスのF1エンジンを搭載するためにルノーとの契約を破棄するかもしれないと同誌は報道。

だが、マクラーレンのF1チーム代表を務めるアンドレアス・ザイドルは、ルノーのF1エンジンに満足していると繰り返している。

ルノーとの契約は2020年末で期限を迎えるが、新たなエンジン契約を締結する可能性について質問されたアンドレアス・ザイドルは「ルノーが投資を継続していると聞いてうれしく思っている」とコメント。

「それはルノーについて大きな頭痛を抱えていない理由でもある。冬の間の彼らの開発は非常に心強いものだったし、最新のアップデートは常に約束された進歩をもたらしている」

マクラーレンは、ルノーのワークスチームに20ポイント差をつけてコンストラクーズ選手権4位につけている。

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カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム / メルセデスF1