F1 マクラーレン ホンダF1
マクラーレンは、ホンダF1と決別による損失を補うためにマイケル・ラティフィによる2億ポンド(約286億円)の投資を使用した。

マクラーレンは、2015年にホンダとワークスパートナーシップを締結。F1パワーユニットの供給に加え、年間1億ユーロ(約131億円)とされるスポンサー料を受け取り、フェルナンド・アロンソの給与などに充てていたと伝えられている。

だが、今年5月、フォーミュラ2に参戦する父でカナダの実業家マイケル・ラティフィが経営するナイダラ(Nidala)は、マクラーレン・グループのおよそ10%の株に2億ポンドを投資。2016年末にロン・デニスが離脱して以来となるマクラーレンの新たな株主となった。

マクラーレンの最高財務責任者(CFO)を務めるポール・ブッダンは、株主への収支報告で、ナイダラ・グループによる新たな投資で損失は吸収されたと述べた。

「F1カーからホンダエンジンを落とすという決断は、パフォーマンス上の理由からだと我々は認識している。その決断はF1内の我々のキャッシュフローに重要な影響を与えた」とポール・ブッダンはコメント。

「我々は今後3年、3年半、4年でそれを回復する計画がある。我々がパフォーマンスを改善すれば、F1からのキャッシュフローは改善し、スポンサーシップにも波及的な改善があるだろう。だが、その期間は資金を調達しなければならない。それが株価がもたらすものだ」

「我々は今後2~3年でキャッシュフローのポジションが回復すると予想しており、その期間内に黒字に戻るだろう。だが、投資は別として、来年にそうなる可能性は低い」

ポール・ブッダンは、マクラーレン・グループは、F1チームに投入する予算を引き下げることを検討していると付け加えた。

「状況が計画通りに進まない場合、我々はF1ビジネスのコストを削減する可能性もある。そこには選択肢がある。ホンダのエンジンを下した昨年、我々はそれは同等のコストを削減してF1で競い合うという選択もできた。だが、それはマクラーレンではない」

「我々は自分たちをグリッドの上位に返り咲かせたいと思っている。したがって、我々はその代わりに株式を売却し、過去に費やしてきた同じ金額を費やし続けることを選択した」

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カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム