フェラーリF1立役者ルカ・ディ・モンテゼーモロがマクラーレン取締役に就任

金曜日、マクラーレン・グループ・ホールディングス・リミテッドは英企業登記所(Companies House)に取締役就任に関する届け出を提出し、ディ・モンテゼーモロが同社の9人目の取締役に加わることになった。
ディ・モンテゼーモロは1990年代後半にフェラーリのF1復活を牽引した中心人物であり、2014年までイタリアの名門チームの会長を務めていた。
彼が新たに加わったマクラーレン・グループ・ホールディングス・リミテッドは、マクラーレン・オートモーティブ(市販車部門)を統括しており、マクラーレン・グループ(レース部門を含む)の少数株を保有している。

この人事は、アブダビを拠点とする投資会社「CYVNホールディングス(CYVN Holdings)」が4月にマクラーレン・オートモーティブの買収を完了させたことを受けたものとなる。マクラーレン・グループ・ホールディングス・リミテッドは、この買収の傘下にある。
CYVNは4月の発表で、マクラーレンの市販車事業について「ハイパフォーマンスおよびラグジュアリーセクターへの拡大、卓越性の新たな基準の確立、そしてマクラーレンをグローバル市場で高性能な英国の自動車企業へと変革させる」という戦略を明らかにしていた。
また、CYVNは5月にニック・コリンズをマクラーレン・オートモーティブの新CEOに任命し、コリンズは今回ディ・モンテゼーモロと同じ取締役会で職務をともにすることになる。今週初めには、マクラーレン・グループ会長のポール・ウォルシュも同取締役会に加わっている。
一方で、マクラーレン・レーシングおよびその親会社であるマクラーレン・グループは、依然としてバーレーン王国の政府系ファンド「マムタラカット(Mumtalakat)」が大株主として支配権を保有している。
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