ランド・ノリス F1オーストリアGP優勝「楽しかったけどストレスも大きかった」
ランド・ノリスは、チームメイトのオスカー・ピアストリとの「厳しい」レースを戦い抜いてF1オーストリアGPで勝利を収め、マクラーレンの1-2フィニッシュを達成できたことに喜びを示した。このレースは「かなりのストレス」を伴うものだったと振り返っている。

レッドブル・リンクで行われた決勝では、マクラーレンの2台は共に好スタートを切り、ポールポジションのノリスは先頭を維持。一方のピアストリはフェラーリのシャルル・ルクレールを交わして2番手に浮上した。

その後のオープニングスティントではスリリングな攻防が繰り広げられ、ピアストリが何度かオーバーテイクを試みる場面もあった。一時は前に出たものの、ノリスがすぐにリードを奪い返す展開となった。

70周のレース終盤でも2台の戦いはヒートアップし続けたが、ノリスは必要なギャップを維持し、ピアストリに2.695秒差をつけて今季3勝目を挙げた。

暑さに包まれたシュピールベルクでの激戦を終えて車を降りたノリスは、レース中にかかったプレッシャーについて尋ねられ、「簡単な午後ではなかった」と振り返った。

「タフなレースだった。ずっとプッシュし続けてたし、難しかった。暑いし、疲れるし、でも僕たちチームにとっては完璧な結果だ。1-2フィニッシュはまさに望んでいたことで、またそれを実現できた。とても嬉しいよ」

ランド・ノリス オーストリアグランプリ F1 マクラーレン

前戦カナダGPではピアストリとの接触でリタイアに終わったノリスだが、今回はクリーンなチーム内バトルを展開。オーストリアではピアストリが一貫して激しくプレッシャーをかけてきたことを認めた。

「素晴らしいバトルだったのは間違いない。とても楽しかったし……僕にとってはかなりストレスだったけど、すごく楽しかった。いいバトルだったから、オスカーにもおめでとうを言いたい」

「みんなにとっても観ていて面白いレースだったらいいな。でもクルマの中では本当に厳しかった。特に彼がDRS圏内にいるときはね。このサーキットではDRSの効果がすごく大きくて、ギャップを広げるのが難しいんだ。でも一度ギャップを開けられれば、ある程度うまくマネージできた。とはいえ、彼はずっと速かったし、いいレースだった」

この勝利により、ノリスはドライバーズ選手権で首位を走るピアストリとの差を15ポイントに縮めた。次戦は7月4日~6日にマクラーレンのホームグランプリ、F1イギリスGPが控えている。

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カテゴリー: F1 / ランド・ノリス / マクラーレンF1チーム / F1オーストリアGP