リアム・ローソン F1オーストリアGP決勝6位「このマシンは僕に合ってる」
リアム・ローソンにとって、F1キャリア最高位となる6位でフィニッシュした2025年F1オーストリアGPは大きな飛躍となった。

23歳のローソンは、波乱の展開となったレッドブル・リンクでの決勝を6位で走り切り、これまでで最も印象的なドライブを披露した。レースではマックス・フェルスタッペンを含む複数の上位勢が早々にリタイアし、完走者はわずか16台だった。

特筆すべきは、猛暑のシュタイアーマルクでローソンがわずか2人しか成功させなかった1ストップ戦略を完遂したことだ。終盤にはフェルナンド・アロンソの猛追を振り切り、8ポイントを獲得した。

「本当に、本当にきついレースだった」とローソンはレース後にSky Sports F1に語った。「正直、自分でもどうやって生き残ったのか分からないくらいだよ」

オープニングラップでは、ターン3でメルセデスのルーキー、アンドレア・キミ・アントネッリがブレーキングを誤って突っ込んできたことで、ローソンは巻き込まれそうになったが、奇跡的に回避。アントネッリはそのままフェルスタッペンと接触し、両者はリタイアとなった。

「キミが突っ込んでくるのが見えたときは、『ああ終わったな』と思ったけど、なぜか無事だった」とローソンは振り返った。

「その後はクルマのスピードも良かったし、今日はこの気温の中で1ストップを成立させられたことが勝因だと思う」

「僕自身は正直疑ってたけど、チームが正しかった。だからすごくうれしい」

この結果は、厳しいシーズン序盤を過ごしてきたローソンにとって大きな自信となる。今季2度目のポイント獲得で、ドライバーズランキングも15位に浮上した。

「本当にタフなシーズンだった」とローソンは語った。「感情的にもきつかったし、まともな結果を出すのが本当に大変だった。だからこそ、今日こうして結果を出せたことが本当にうれしい」

「もちろん、これはひとつの良い週末に過ぎない。でもここ最近のレースウイークでは、練習走行からずっとスピードは良かったと感じてる」

「昨日(予選6位)は良い結果が出せたけど、頭の片隅では、今日こそが重要だって分かってた。だから今後もこの勢いを維持していきたい」

リアム・ローソン F1 オーストリアGP ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

ローソンの好走とは対照的に、レッドブルのトップチームは最悪の週末を迎えた。フェルスタッペンと角田裕毅がそろってノーポイントに終わり、レッドブルがポイントを逃したのは2022年バーレーンGP以来、77戦ぶりだった。

将来の去就に関する報道に直接は言及しなかったものの、ローソンはこうした結果がプレッシャーを和らげる助けになると認めた。

「僕がレッドブルで走ったのはたった2レースだったけど、正直そのときは全然うまくいかなかった」とローソンは語った。「子どものころからレッドブル・レーシングに行くためにずっと努力してきたから、序盤にうまくいかなかったのは辛かった」

「でも今はこのクルマにすごくフィーリングが合っていて、特にこの週末はすごく快適だった」

「今はただ、この週末のような結果を確実に積み上げていくことに集中してる。今日の結果は最高だけど、今季2回目のポイント獲得に過ぎない。それでは足りない。だから今後もこのパフォーマンスを継続していく必要がある」

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / リアム・ローソン / F1オーストリアGP / ビザ・キャッシュアップRB