ジョージ・ラッセル F1オーストリアGP5位「今のメルセデスではこれが限界」
ジョージ・ラッセルは、F1オーストリアGPで5位フィニッシュを果たした。スタート直後にはフェラーリ勢に割って入り見せ場を作ったものの、暑さとタイヤマネジメントに苦しみ、最終的には前後とも大きく離れた“孤独なレース”を戦い抜くこととなった。

1周目のターン1ではチームメイトのアンドレア・キミ・アントネッリを抜き、フェラーリ勢に迫る勢いを見せたラッセルだったが、その後はペースが安定せず徐々に後退。マクラーレンやフェラーリには太刀打ちできず、5位を守ることに専念する展開となった。

「この週末でW16の強みと弱点がはっきりした。気温が高いとパフォーマンスが落ちて、先頭グループについていくのが本当に難しくなる。今日のP5は、今の僕たちにできる最大限の結果だった」とラッセルは語る。

「ランドとの差が60秒もあるのは、改善すべき点がたくさんあるということ。でも、何を直すべきかは分かっているし、それに向けてしっかり取り組んでいく」

ジョージ・ラッセル F1 オーストリアGP メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

昨年のシルバーストンではポールポジションを獲得しながらもリタイアを喫したラッセルは、「次のイギリスGPこそ結果を出したい」と意気込む。

「シルバーストンは僕たちが相性のいいサーキットだし、気温が少し下がってくれれば表彰台争いに絡めるはず。去年はポールを取ったけど、レースは残念な結果になった。今年はその借りを返したい」

チーム代表のトト・ヴォルフは「今日のジョージは与えられたパッケージのなかで最大限を引き出していた。後ろに脅威はなかったが、前を追うには十分なペースがなかった。原因は高温と路面、そしてロングコーナーの負荷だが、それだけで片付けられる問題ではない。今後に向けて、全体の理解をさらに深めていく必要がある」と分析した。

マシンとコンディションの相性に左右される苦しい戦いのなかでも、確実にポイントを積み上げ続けるラッセル。地元シルバーストンでは、さらなる上位を目指してメルセデスの巻き返しを狙う。

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カテゴリー: F1 / ジョージ・ラッセル / メルセデスF1 / F1オーストリアGP