マクラーレン ホンダF1 アブダビグランプリ
マクラーレン・ホンダは、F1アブダビGP初日のフリー走行で、フェルナンド・アロンソが10番手タイム、ストフェル・バンドーンが12番手タイムだった。

昼前の砂漠の熱は時間が経つにつれて収まる中、路面状況は夕暮れとともに変化し、路面温度はFP1からFP2までの間に9℃も下がった。

マクラーレン・ホンダの両ドライバーは、非常に忙しいながらも貴重なフリー走行のセッションのプログラムを消化した。

チームは、午前中の路面温度の高いコンディションを活かして、来季に向けたテスト、相関作業などを行った。

両セッションはスムーズに進行。フェルナンド・アロンソとストフェル・バンドーンは精力的に仕事をこなし、今週末のレースおよび来年に向けて、マシンのバランスとハンドリングの調整、ならびにセットアップや各種セットアップの確認も行った。両ドライバーからは各走行で前向きな進化がみられたとのコメントがあったが、非常に僅差の中位陣の中で、明日の大事な予選に向けて最大限に準備するには、今夜まだやるべきことが残っていると考えている。

フェルナンド・アロンソ (10番手)

「今日は実りの多い一日だった。日曜日のレースでどれだけ多くのポイントを獲得したとしても、マクラーレン・ホンダのコンストラクター選手権での順位はすでに決定しているので、ここ2戦は新しいパーツのテストを金曜日の優先事項にしている。今日は多くのことを予定していたが、すべてがスムーズに進行し、チームは走行プログラムにすべてを盛り込むためにすばらしい仕事をしてくれた。明日の予選でQ3に進出し、日曜日の決勝で入賞することを目標にしているものの、それを実行するのは簡単ではないだろう。今日の結果からも分かるように、ウィリアムズ、ルノー、およびフォース・インディアのそれぞれ2台とともに、僕たちは非常に拮抗した中位グループにいる」

ストフェル・バンドーン (12番手)

「かなりいい一日だった。当然のことながら、非常に高温なコンディションで行われるFP1は、ここではそれほど重要ではない。そこで、予選および決勝と同様のコンディションと温度となるFP2にさらに焦点を当てていた。今日は比較的収穫の多い一日だったし、マシンに対してはかなりいい手応えがあった。ただ今回も、中団は非常に拮抗している。フォース・インディア、ルノー、そしてウィリアムズとは接戦になる。今日は多くのことを試しました。明日すべてをまとめ上げ、クリーンで、かついいラップを数周走行できれば、そこそこ力強いポジションを獲得できるのではないかと思っている」

エリック・ブーリエ (マクラーレン・ホンダ レーシングディレクター)

「今日はテストを堅実に行うことができた。すべてをまとめ上げてくれた、チーム全員の精力的な仕事ぶりに感謝している。今日は多くの作業を2回のセッションに詰め込んだが、2回とも今回のレース準備だけではなく、来年を見据えた今季末の開発業務に必要な情報を提供する上でも、とても貴重なセッションだった。一日のうちにコンディションが大きく変化する中、両ドライバーが懸命に仕事をし、マシンのバランスに磨きをかけてくれた。どちらのドライバーもヤス・マリーナ・サーキットでの最適なセットアップをまだみつけてはいないが、今日は多くの貴重なデータを収集したので、今夜それを確認して明日の予選に備える。アブダビGP前のプラクティスセッションは、いつも独特の難しさがある。夕暮れ時に行われるセッションが、決勝前にレースと同様のコンディションで走行するチャンスとなるためだ。そこで、日中に行われるセッションでは、一般的なテストプログラムを実施しながらも、それと並行してレースの準備を行うことにした。これは、なかなかバランスが難しい作業だ。今日は両マシンとも走行プランをすべて完了し、大きな問題はなかった。フェルナンドとストフェルはエンジニアとともに収集したデータを確認し、予選に向けて必要な判断を下すことになるだろう。マシンのポテンシャルを最大限に引き出せたとはまだ思ってないが、今日はアブダビで週末に向けていいスタートを切ることができた」

長谷川祐介 (ホンダF1プロジェクト総責任者)

「初日となった今日は、大きな問題なく予定どおりにプログラムを消化できた一日となりました。両マシンともに様々なセッティング評価も含めて、順調にセッションを進めました。両ドライバーともに安定した走りを見せていましたし、いい形でセッティングを煮詰められていると思います。日中の気温が高く、パワーユニットとしても楽なコンディションではありませんので、データ上の様々な数値に注意を配りながらマシンを走らせています。今日についてはトラブルフリーな一日でしたが、残り2日もこのような形でセッションを終えられればと思います。チーム全員が高いモチベーションで臨んでいますし、今日の走りを見ると、明日の予選は二台揃ってのQ3進出も十分に可能だと思います。いい結果を残せるよう、残り2日も集中して臨みます」

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カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム / ホンダF1 / F1アブダビGP